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「被災者なのに誰も助けてくれない。何が悪い」について

中国四川大地震で、被災者が支援物資を奪い合って運搬中の車に殺到している、というニュースがテレビで流され、「被災者なのに誰も助けてくれない。(奪って)何が悪い」という住民の声が紹介された。

このニュースについては、ネット上で「お国柄」「中国人らしい」「文化の違い」「民度が違う」と、中国人は散々な言われよう。

そう言っている人たちに一言。
もしもホントに、被災しているのに誰も助けに来てくれなかったら…。
心の支えとしていた家族や友人を一瞬にして失い、
その上、長時間にわたって食べ物も飲み物も何もない状態が続いたら…。
「自分は奪い合いなどしない」と、ホントに言いきれるというのか!?

被災地の絶望の中で、それでも必死で生きていこうしている人たちに対して
偉そうに批評する暇があったら、他に何かすることがあるのではないですか!?
何もできない、する気がないのなら、黙っていればよろしいのではありませんか。

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コメント (3)

ムササビ:

中越地震の時にも似たようなことをいわれましたね。
『阪神大震災に比べたらこんな地震は…』

災害が起きた時、自分は安全圏に身を置いたまま、当事者をとやかく批判するのはマスコミの常なのかもしれません。

上越新幹線の脱線を『安全神話の崩壊性』などと報じたマスコミもありました。
しかし本当は『阪神大震災』の教訓を生かして、地震対策の補強工事をしたからこそ、脱線で済んだ のだそうです。

表面的な伝聞だけでは建設的な取り組みには繋がりませんよね。

笠井/住民安全ネットワーク:

今回、私が取り上げた「当事者をとやかく批判」している人たちはマスコミの人たちではなく、一般の人たちなんです。
たとえば、こちらをご覧ください。
↓↓↓
ニュース記事に関する意見を述べられているブログを集めたページ

「自分のブログならば他人を誹謗中傷しても構わない」と思っている人がこれほど沢山いるということです。

少し前になりますが、歌手の倖田來未が「羊水が腐る」発言でネット上でたたかれ、自主的に謹慎したことがありましたが、これも、マスコミではなく一般人がネット上で批判を始めたことに端を発していたようです。

ネットはもはや他人を批判するための道具として利用され始めている。

私は、以前からブログで学校裏サイトのことや子どもとケータイのことについて取り上げていますが、
大人たちがこんな有り様で、なぜ子ども達に注意ができましょうか!?

ムササビ:

昔流行った『パソコン通信』では、それぞれの会議室等に管理人がいて、発言が暴走しないように抑制してくれる場合がありました。
ネット上の個人のブログではそんなわけにはいかないのですね。

お互い限られた情報を鵜呑みにしたまま、批判する言葉だけが先走る…

ネットの問題は子供の心配をする前に、まずは大人から正さなくてはならないみたいですね。

この際、メールの書き方・マナーも学校で教えた方がいいかもしれませんね。
もちろん、親御さんも含めて。

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2008年05月16日 11:22に投稿されたエントリーのページです。

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