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ゴミ0(ゼロ)

 食品会社から、本来なら廃棄処分されるはずの食品などを回収してきて、それを家畜の飼料に生まれ変わらして有効活用する仕事に取り組んでおられる方が胎内市におられます。
当団体が新潟市で展開している福祉ネットワークに導入できないか!?と考え、そこへ見学にお邪魔してまいりました。

「ゴミをゼロにする」という強い信念に基づいて活動されておられる方でした。

一人で思いつき、一人で始め、一人で食品会社や製菓会社を廻り、そして借金して設備投資して、コツコツと一人で頑張ってきた…そういう方であることが、お会いしてすぐに判りました。

世の中にはいろんな変人がいるものだ。
私も変人とよく他人から言われますが、いやいやどうして、私など足元に及ばない変人が世の中には沢山いるのです。

最近、小麦やとうもろこしがバイオ燃料として注目され、それと同時に家畜の飼料事情に変化が生じ、
彼の周りにもようやく追い風が吹き出したとのこと。

人間 頑張っていれば、いつか風が吹くものなのですね!?

それにしても胎内市は雪が沢山あったなー。びっくりっす。

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コメント (14)

ムササビ:

環境問題やゴミ問題というのは、善意だけでは解決出来ない問題です。
町内会などで実施される廃品回収で、空瓶の酒屋さんによる回収システムは破壊され、古紙相場はただ同然になりました。
善意だから断るわけにもいかず、泣く泣く酒屋さんらは善意のリサイクルの犠牲になりました。
もうカッコだけのリサイクルや環境問題はやめましょうよ。

意地悪な言い方で申し訳ありませんが、業者が本当のことをいわないと、善意の暴力で昔からあったリサイクルシステムが破壊されてしまいますよ。

ムササビさん、こんにちは。

「町内会の廃品回収」と「酒屋さんの空き瓶回収」と「古紙相場下落」が、どのようにつながっているのか解りません。
もう少し説明お願いします。

ムササビ:

説明が足りず失礼しました。
まず空瓶の回収システムの崩壊についてお話します。
20~30年前まで、日本酒やビールは瓶が販売の中心で、酒屋さんに配達して貰う形態が主流でした。
酒類を配達した自動車で前回の空瓶を回収していたのです。
それが町内会や子供会・学校などの企画する廃品回収で、中断してしまいました。
私の店でも配達先で空瓶の回収を断られ、後日学校から連絡が入りました。
「廃品回収で集めたのですぐに回収に来てください」
行ってみるとグランドには空瓶の山…
私は半日かけて空瓶を回収させられてしまいました。

ムササビ:

回収した瓶は酒の問屋さんに買い取って貰うので、酒屋さんはそこで僅かに利益は出ます…が、集められた空瓶の中には再利用出来ない洋酒や色のついた瓶、破損した瓶も含まれています。
それらは酒屋さんの負担で産業廃棄物として処理されます。
ですから差引は赤字です。
回収費用ももちろん出ません。
通常の配達時の回収ではゴミはお断りするのですが、学校などで集められると防ぎようがありません。
空瓶の回収で得た費用は本当は酒屋さんの犠牲の上に成り立っているのです。

…これを『善意の暴力』と呼ばずに何と呼ぶのでしょうか?

ムササビ:

またまた補足です。

私の実家は新潟市郊外の酒屋でした。
私が子供の頃の酒の配達は今とは違っていました。
酒の代金はその都度現金で回収出来るわけではありませんでした。
農家が得意先に多かったりすると、盆暮れ払いというのが当たり前でした。
もちろん酒屋から問屋への支払いは毎月現金です。
酒屋にとって苦しい選択ですが、得意先を確保するため、支払いを猶予し、配達もサービスで行っていたのです。
空瓶の回収は得意先との繋がりを保つ手段でもありました。

ですから町内会などの廃品回収は酒屋には迷惑な行事だったわけです。

ムササビ:

次に古紙の問題です。

こちらは環境問題の書籍に既に紹介されていますから、ご存じの方も多いと思います。
かつては多くの古紙回収業者がいたそうですが、古紙相場がタダ同然になり、仕事にならなくなったのだそうです。

実際に長岡市ではどうでしょうか?
ちなみに私が所属する町内の子供会での古紙回収のレシートを見てみました。
数百キロの古紙を集めても業者からのレシートはゼロ円!
その代わり長岡市から数万円の補助金が支給されていたのです!

これっておかしくないですか?
皆さんはどう思いますか?

ムササビ:

長々と失礼しました。

私は環境問題もゴミ問題もとても大切だと思っています。
しかし自分一人で出来るリサイクルは有り得ません。
必ず複数の業者が連携しなければ成り立たないのです。

ゴミ問題に限らず、環境問題は善意の名の元に深く考えずに無駄な努力をする方が少なくありません。
善意を否定するつもりはありませんが、過大評価は禁物です。

前述のような迷惑な善意だってあるのですから。

私は本当のことを言う勇気を持ちたいと思います。


> 実際に長岡市ではどうでしょうか?
> ちなみに私が所属する町内の子供会での
> 古紙回収のレシートを見てみました。
> 数百キロの古紙を集めても業者からのレシートはゼロ円!
> その代わり長岡市から数万円の補助金が支給されていた
> のです!

> これっておかしくないですか?

ムササビさんらしい視点からの問題提起、いつもありがとうございます。

共感できる点が沢山ありましたが、上記のことについては、私と意見が真逆のようです。

長岡市から数万円の補助金…っていうのは、正式名称は「資源回収奨励金」って言うのだそうです。
1㎏ 5円 だそうです。

これ、私は全然おかしいとは思わないんです。
むしろ素晴らしいことだと思います。

廃品回収を行うことは、環境に関する内発的動機付けになるのではないか!?と思います。
子どもに環境問題のことを考えさせるために優秀な専門の学者を呼んでくれば、そこにやはり「お金」が掛かります。
であれば、資源回収奨励金といったお金の使い方のほうが、よっぽど理解できます。

もっとも廃品回収の意義を、子どもがどこまで理解しているか!?っていう点については、少し問題があるような気がしますが…。

とにかく、
長岡市は、たとえ厳しい財政事情の中であっても、
こういう事にこそお金を使うべきと私は思っています。

ムササビ:

笠井さん、ご意見ありがとうございます。
この問題は紙のリサイクルの意味があるのかということに突き当たると思いますが、話が大きくなってしまうので古紙回収『補助金』(敢えてお役所言葉は使いません)の意義を考えてみたいと思います。

自治体の決めたゴミ収集日に家庭ごとにきちんとゴミを出すと、自治体は町内会などに『補助金』を支払う必要なく、ゴミの回収・処理に予算を使うことが出来ます。
敢えてその収集日を使わず、町内会などの企画する廃品回収で『補助金』を貰う…どこが教育でしょうか?
税金の無駄づかいではありませんか?

ムササビ:

環境問題は綺麗ごとや精神論だけでは解決しません。
社会の仕組みとして機能しなければ成り立たないのです。

人間には誰しも欲があります。それらをきちんと認めた上で、実現可能な絵を描かなければ長続きする環境保護活動は不可能ではないでしょうか?

「自分たちに出来ることから始める…」…その前に世の中の仕組みを理解することが先決ではないでしょうか?

現に無償で集められた古紙で古紙相場は下落し、空瓶回収が出来なくなって酒店は顧客を失いました(もちろんそれだけが原因ではありませんが…笑)。

ムササビ:

私は(仕事柄)ボランティアで時々信濃川河川敷のゴミ拾いをします。自分の子供と一緒にやることもあります。

意味の無い古紙回収や空瓶回収を子供にやらせるよりもずっと意義はあると思います。
残念ながら長岡市から『補助金』は貰えません(笑)。
でも『補助金』目当てにボランティア活動をしないことを子供に教えることは出来ますよ。

> …どこが教育でしょうか?
> 税金の無駄づかいではありませんか?

> 環境問題は綺麗ごとや精神論だけでは解決しません。
> 社会の仕組みとして機能しなければ成り立たないのです。

> 人間には誰しも欲があります。それらをきちんと認めた
> 上で、実現可能な絵を描かなければ長続きする環境保護活
> 動は不可能ではないでしょうか?

> 「自分たちに出来ることから始める…」…その前に世の中
> の仕組みを理解することが先決ではないでしょうか?

ムササビさん、あなたの結論は、それはそれで尊重します。
しかし、皆が皆、あなたと同じ結論を出さなくても良いではありませんか!?
ある子どもは、ムササビさんのような考え方を持つ。
別の子どもは、別の考え方を持つ。
どれも、子ども自身が自分の頭で考え、「気付き」を感じてこそ意味があるのです。

「廃品回収」は、現状の社会においては「リサイクル」という観点において無駄な行為なのかもしれませんが、子どもに気付きを与えるためと考えれば無駄とは思えない、ということを私は申しているのです。

ムササビ:

笠井さん、何度もご回答ありがとうございます。
私も環境問題に関する価値感・考え方には人それぞれあっても良いと思います。

しかし既存の学校教育や地域社会ではきちんと子供たちに廃品回収の仕組みを教え、子供会などの行事として「廃品回収」しても実際にはそれが、既存の回収システムに負担をかけているだけだという事実を教えてはいない…指導する学校の先生や親すらそのような仕組みをご存知ないではありませんか?
数十年続けても誰も気が付かなかったのならばそれは無駄な行事ではありませんか?

私は問題提起をしているのです。

王道:

規制緩和の影響や需要と供給のバランスが崩れた事による価格の下落。商いにならなければ衰退しますよね。
なぜ、長岡市が奨励金を出してまで廃品回収を奨励しているのでしょうか?
子供会や学校行事の廃品回収もいくらかの収入を期待してのことではないのでしょうか?私の町内子供会はあてにしています。
収入になると思えば、いろいろなことを試す人もいるでしょう。
廃棄処分されるものをいくらで引き取ってくるか分かりませんが、ただ同然で手に入れた物を飼料に加工し直していくらで販売しているのでしょうか。
全く、お金にならないことを借金までしてやっているならば、変人いや立派ですが、将来お金になることを予測してやっているのであれば、賢い人ですよね。商売上手!!
追い風に乗って事業拡大!!
考え方は人それぞれ。

補助金とか助成金とか奨励金とかに頼らないところは立派ですね。ホント立派!!

商いとういう方向から見ると、昔のダンボールみたいに、それこそ価格の下落で回収しても赤字になるから、回収しませんでは、困るんだよなぁ。

金になる回収は民間でお金にならない回収は役所で税金投入。これもしょうがないか。

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2008年02月16日 16:30に投稿されたエントリーのページです。

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