皆さん、福祉避難所って知ってますか?
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■「福祉避難所」とは?
「福祉避難所」とは、寝たきりの高齢者、障がいのある人、妊産婦など、一般の避難所で共同生活が困難な人が安心して避難生活ができるよう、市町でその指定を進めているものです。
現在、全ての市町で準備されているわけではなく、受入人数にも限りがありますが、今後、各地での取組が期待されるところです。
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中越大震災では、
当初は一般避難者と要援護者の区別無く、同じ室内で避難生活を送っていたものの障がい者への理解不足もあって避難所運営に支障を来たし、分離を求める声が多く寄せられ、
市役所3階を貸しきり、地域の障がい者専用の福祉避難所として約3週間開放した。その際役場の避難物資の運搬や庁舎の清掃等を避難している知的障がい者が積極的に手伝ったことから、一般避難者との融和や障がいへの理解が進んだ。また、福祉避難所の運営支援は地域の通所施設の職員が担当した。
災害時、市役所の福祉課は避難所の開設や物資の運搬などに追われ、要援護者支援ができなかったので障がい者相談支援センター「かけはし」を拠点とし、被災障がい児者及びその家族個々の生活ニーズに応じた福祉サービスを提供するために専門職員を増配置し、相談支援を実施した。
災害時、福祉施設は、施設内、併設の関連施設等へ避難したケースが多く、一般避難所への避難はそれほど多くなかったと聞く。それは、中越大震災の特徴の一つでもある余震の多さや、ライフラインの停止による利用者の精神不安定のためと考えられる。
認知症高齢者や知的障がい者、精神障がい者にとって一般避難所での避難生活は困難であった。
そのため、ライフラインが復旧していないにもかかわらず施設での生活を再開した事例もある。
福祉避難所に避難する対象の人を、障がい者ばかりでなく、高齢者や妊産婦まで含めるとすれば、
福祉避難所はたくさんあればあったほうが良い。
長岡市の福祉避難所の状況はどうなっているのか?
調査して発表していきたいと思っている。