「シリコンは避けるべき?」「傷んだ髪には何が必要なの?」そんなシャンプーにまつわる数多くの情報に、皆さんはどのシャンプーを買えばよいのか迷ってはいませんか?
そこで今回は、人気サイト『シャンプー解析ドットコム』の上田シンジさんに、プロが絶対使わないNGシャンプーについてお話を伺いました。
■石鹸系シャンプーはダメージが大きくなりがち!
上田さんが一番に警鐘を鳴らすのが、石鹸シャンプーです。
上田さん曰く、「頭皮にも、特に髪には相性最悪です。石鹸はアルカリ性なので、髪のキューティクルが強制的に開いてしまい、ダメージに直結します。さらに、他の洗浄剤より洗浄に多くの分量を要する上、石鹸カスが髪に付着してゴワゴワの手触りに。何ひとつ良いことなし、髪を洗うシャンプーとしては最悪といえます」とのこと。
■ラウリル硫酸塩系は害が懸念される!
「ラウリル硫酸塩系は皮膚への浸透性が高く、かつて多く使われていた欧米でも皮膚病が多発して、あまり使われなくなった洗浄剤です。
外資系企業が使い物にならなくなった洗浄剤を日本に回してきている、とは深読みし過ぎでしょうか。これは石鹸以上に、直ちに害が懸念されるタイプの洗浄剤です」と上田さんは話していました。
■殺菌系は善玉菌まで取り去る恐れが……
上田さんは、「意外に思われるかもしれませんが、昨今急激に販売が増えてきている殺菌系シャンプーもNGシャンプーの1つ。デオドラント(臭いを防ぎたい)というニーズに向けて、安易に作られているケースが多いようです。
しかし、皮膚の健康を保つ善玉菌まで一掃してしまっては、一時的に臭いは防いでも肌の老化は早まり、乾燥肌、フケといった別の症状になって現れてくるのは自明です」と話しています。
この3つのポイントを避ければ、ハズレを引く可能性は低くなるとのこと! シャンプー選びの参考になりそうですね。
■シャンプーにまつわるウワサを検証
(1)シリコンは大丈夫
シリコンについて上田さんは、「化学的にほとんど変化しないので、人体に刺激になることも毒になることもありません。入っていたらラッキーくらいの感覚でいいのです。ちなみに、シリコンは大きなメッシュ状の分子なので、毛穴が詰まるようなこともありません」と話していました。シリコン入りのシャンプーは、NGではないのですね。
(2)石油系はむしろ安全
「石油自体が天然資源そのもの。一般的に、刺激性や毒性を軽減するために、石油系の成分が使われるケースが多く、性質を非常にコントロールしやすいため、安全な成分を開発しやすいともいえます」と上田さん。石油系は、決して髪にダメージを与えるわけではないのですね。
いかがでしたか? 流行やウワサに流されることなく、自分の目で本当によいものを選びたいものですね。