重い心臓病を患う大林夏奈ちゃん(1)(大阪府吹田市)の両親が7日、香川県庁で記者会見を開いた。米国での心臓移植に向けて、4月に始めた募金活動は目標額に届いておらず、さらなる支援を呼びかけた。
夏奈ちゃんは昨年7月、母親の奈央さん(29)の実家がある高松市で産まれた。生後約2か月で拡張型心筋症と診断され、大阪大学病院に入院中。心臓移植以外に、助かる方法はないという。今月3日までに寄せられた募金は約2億1000万円で、目標額にあと7000万円足りない。
夏奈ちゃんは子供用の補助人工心臓を装着しているが、成長するにつれて不整脈を発症することが増え、一刻も早い手術が必要だという。父親の謙一さん(28)は「今日にもこの笑顔が消えるのではと、不安でならない。あと少し、力を貸してほしい」と訴え、奈央さんも「家族3人で、普通の暮らしをすることだけが願いです」と話した。
問い合わせは、ななちゃんを救う会事務局(087・837・1012)。
(2015年9月8日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=123567