[ カテゴリー:子ども, 生活, 社会 ]

子どもの実態…あいさつはできる、困っている人やいじめへの声がけは少ない

NPO法人「マナーキッズプロジェクト」は1月16日、子どものマナーに関する調査結果を公表した。「いただきます」「おやすみなさい」など、言葉によるあいさつがよくできている反面、困っている人やいじめを見た時に声をかける子どもは少ない傾向にあることがわかった。

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調査は平成25年10月以降、全国の幼稚園・保育園、小学校で実施。約2,500人から回答を得た。各項目の到達度レベルを可視化するため、回答結果を点数化して集計している。

「言葉」「お辞儀・あいさつ」「歩き方・姿勢」「生活」「社会規範」の5分野のうち、得点がもっとも高かったのは「言葉」、もっとも低かったのは「お辞儀・あいさつ」だった。

「言葉」の中でも、日常的なあいさつはいずれも得点が高く、特に「いただきます」「ごちそうさま」「おやすみなさい」「さようなら」は、平均換算値が90点を超え「上級レベル」とされた。一方、「困っている人に『どうしたの?』と聞いています」という項目では、高学年55.85、低学年66.75と低く、到達基準点70を下回る低水準となった。

全体的に低かった「お辞儀・あいさつ」の分野では、「お辞儀後に相手の顔を見る」(68.79)、「腰を折ってあいさつ」(67.09)、「もたれずに着席」(62.68)、「足裏を床に着けて着席」(61.98)などが、到達基準の70に満たなかった。いずれも低学年より高学年の方が、得点が低い傾向にあった。

このほか、「朝食を必ず摂る」という回答は、95.09の高水準で、全50項目中もっとも高かった。一方、「いじめを見たら『もう、やめなさい』と言っています」という項目は58.96と低く、特に高学年では55.08の低水準にあった。

保護者のしつけに関しては、「テレビやゲームは時間を決めて楽しんでいますか」(63.08)、「親が遊んでくれましたか」(62.87)の項目で到達基準を下回った。同会では、「テレビやゲームのルールや習慣付けが甘い状況が見て取れる。親子のコミュニケーションにも課題があると思量される」としている。

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