福島第一原子力発電所の事故を独自に検証している県の技術委員会の会合が開かれ、出席者が原発設備への津波の影響などについて意見を交わしました。
原子力の専門家などでつくる県の技術委員会は、福島第一原発の事故について▼東京電力の事故への対応や▼津波や地震による設備への影響などの課題ごとに作業グループを設け独自に検証を進めています。
14日開かれた作業グループの会合には東京電力の担当者も出席し原発設備への津波の影響について意見を交わしました。
会議は冒頭以外は非公開で行われ、事務局などによりますと、委員からは「東京電力は設備の損傷は主に津波によるものだと説明しているが、地震で損傷したあとに津波に襲われたのではないか」といった質問が出されたのに対し東京電力の担当者は、「波の高さや損傷した設備のデータを照合すると津波によって設備が損傷して事故に至ったと考えられる」と答えたということです。
作業グループは東京電力に対し改めて説明を求めるなどして議論を続けるということです。
作業グループの田中三彦委員は、「きょうの東京電力の説明では、納得できない。さらに詳細な津波の観測データなどを提出してもらい分析を進めたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034415001.html