エビのベタインで脂質の代謝をスムーズに
エビ類にはタウリンが豊富なことでよく知られていますが、最近注目されているのがアミノ酸の一種・ベタイン。動脈硬化を進める〝悪玉〟アミノ酸・ホモシステインを、必須アミノ酸のメチオニンに変える働きをします。
もともとホモシステインは、メチオニンが代謝されてできる物質ですが、過剰に増えると動脈硬化を促進します。しかしベタインをとると、ホモシステインがメチオニンに変わり、メチオニンが増えると肝機能が高まります。
その結果、コレステロールや中性脂肪の代謝がスムーズになり、脂肪肝や脂質異常症の予防・改善に役立つことが報告されています。
ご紹介するメニューは、中華料理の油淋鶏(ユーリンチー)をエビにアレンジした一品。エビのほかにもネギや酢、豆板醤など、代謝を促進する効果のある素材を使っています。
[ 作り方 ]
(1)下ごしらえをする
ゆでダコの足は1本ずつに分け、半分の長さに切ります。サトイモは皮をむき、塩(分量外)をもみ込んで水洗いし、ぬめりを取ります。ゴボウは包丁の背で皮をこそげ取って、めん棒で軽くたたいて割り、長さ5cmに切り、水にさらします。
(2)タコを煮る
鍋に A と(1)のタコを入れて強火にかけ、沸騰したらふたをして弱火で30分ほど煮ます。
(3)根菜を加えて煮る
(2)に水気を切った(1)のサトイモとゴボウを加え、落としぶたをして、中火で10分煮ます。しょうゆを加え、再び落としぶたをして10~15分煮ます。
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