【上海=鈴木隆弘】中国南部と東部で今年に入ってから鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染者が急増し、衛生当局の発表などによると、少なくとも21人の感染が確認され、うち2人が死亡した。
関係当局は感染拡大に警戒を強めている。
今年、中国本土で新たに感染を確認したのは上海市3人、広東省8人、浙江省7人、江蘇省2人、福建省1人。うち浙江省の75歳の女性、福建省の38歳の男性が死亡した。感染者は、生きた鳥を扱う市場などで鳥と接触したケースが目立つ。
中国国内では今月31日の春節(旧正月)を控え、帰省や旅行など国民の移動増に伴い、感染が拡大する懸念も出ている。上海市では、春節から4月30日まで、生きた鳥の売買を禁止する措置を取る。
(2014年1月13日 読売新聞)
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