南魚沼市下一日市の道の駅「南魚沼」に、10月から診療所が開設されることになり、31日、同市役所で診療所開設に関する覚書の調印式があった。診療所を開設するのは、自治医科大の卒業生が中心になって運営する社団法人「地域医療振興協会」(吉新通康(よしあらみちやす)理事長)。診療所が開設される石打地区は、医療過疎が懸念されているだけに住民は大きな期待を寄せている。
調印式は、井口一郎同市長と吉新理事長間で行われた。覚書によると、道の駅敷地内にある今泉記念館内に10月に「今泉記念館ゆきあかり診療所」を開業する。診療科目は内科、小児科、皮膚科の3科で、外来診療だけでなく在宅医療にも対応するという。
吉新理事長は、新たな診療所について「診療科目は3科だが、総合診療としてオールラウンドで診察したい。県立六日町病院や建設中の魚沼基幹病院とも連携を取りながらやっていきたい」と医療方針を語った。
一方、井口市長は「道の駅は首都圏からの観光客も多い。万一、急病人が出てもただちに対応してもらえるメリットもある」と開設に期待を寄せた。
診療所には、自治医科大と、湯沢町保健医療センターで地域医療を学んできた高橋毅医師(29)が診療所長として常駐する。地域医療振興協会は1986年5月に設立。地域医療の充実を目指して現在26都道府県で、病院を25カ所、診療所を30カ所運営している。
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