感染力が強く、特に乳幼児がかかりやすいと言われる「ロタウイルス」。ロタウイルスは、1月から4月にかけて流行すると言われ、主に下痢や嘔吐、腹痛などを発症させることが知られているが、昨今は重症化を防ぐワクチンが登場し、子どもを苦難から救いやすい状況になってきた。
妊娠や育児、料理などのクチコミサイト「ウィメンズパーク」は、女性と子どもの健康コーナー「ここからげんき」内にて、子どもを育てる母親に対し「ロタウイルスに関するアンケート調査」を実施。その結果、ロタウイルスの予防接種の認知度は高まっているものの、摂取期限があることを知っていたのは半数以下に留まることが明らかになった。調査対象は3歳11か月までの末子の子どもがいる会員1,499人で、調査期間は2012年12月13日~12月18日。
まず、ロタウイルス感染症の認知率について調べたところ、「どの様な疾患か知っている」は61%、「名前は知っている」は35%にのぼり、96%が把握していた。ロタウイルスは、5歳までにほぼ100%の小児が感染すると言われるだけあって、認知率は極めて高い結果となった。
続いて、ロタウイルス感染症にかかった時に大変だったことを尋ねたところ(複数回答)、最も多かったのは「激しい下痢で、何度おむつを替えても追いつかなかったこと」(60%)で、次いで「他の家族にも感染したこと」(50%)、「何日も子どもにつきっきりで看病したこと」(49%)などとだった。
またフリーアンサーでは、「もうかかってほしくない! 小さい体で激しい嘔吐や下痢、便はだんだん白くなるし、熱も高くて苦しそうで…」「とにかくすごい下痢で、消毒を根気強くやっても、一家全員、実家の両親にもうつってしまいました」などの声が挙がった。ちなみに、ロタウイルスは子どもがかかると家族に感染する可能性もあるので、ノロウイルスと同等以上に注意が必要だ。
ロタウイルス予防接種のワクチンについて尋ねた設問では、9割以上が「どのようなワクチンかまでは知っている」または「名前は知っている」と回答。子どもの月齢別では、1歳~1歳6か月未満の母親の熟知率が最も高く、「どのようなワクチンかまで知っている」と答えた割合は78.4%までのぼった。
しかし一方で、接種完了時期(生後24週あるいは32週)が決まっていることは、6割近くの母親が知らなかった。さらに、日本で2011年11月から接種可能になったことを理解していたのは僅か26%、飲むタイプのワクチンであることも35%に留まった。同調査では、保健所や医師・看護師、ママ友などから情報は得ているものの、接種時期などの詳しい知識までは浸透していない実態が浮き彫りになったと結論付けている。
同ワクチンについては、「新しく始まったワクチンだから効果・安全性などが心配」という声が一部であるものの、過半数が予防接種を受けさせたいと考えていることも分かった。特に6か月未満の子どもがいる母親は意識が高く、「前向きに検討したい」や「接種したい」と答えたのは6割を超えたという。
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