新潟県内の工芸家たちが制作した陶芸や染め物などの作品を集めた「新潟県工芸会展」が19日から新潟市で始まりました。
「新潟県工芸会展」は若手の工芸家を育成するとともに工芸作品の魅力を広く知ってもらおうと県内の工芸家でつくる「新潟県工芸会」が毎年開いているものです。
会場の新潟市中央区のデパートには陶芸や染め物、それに金属に細工が施された金工などの作品70点あまりが展示されています。
このうち新潟県工芸会大賞に選ばれた三条市の椛澤伸治さんの作品『春の香』は銅板を金づちなどでたたいて加工したもので、残雪の中から植物が芽を出している様子が表現され春の気配を感じさせます。また、NHK新潟放送局長賞に選ばれた十日町市の野村重義さんの作品『ツリーハウス』は、
「濡描き」と呼ばれる技法を使い木目を意識して、緑や黄色などに染め上げた布を立体的に折り重ねたオブジェで、力強さが印象的な作品です。会場では訪れた買い物客などが個性豊かな作品を楽しんでいました。「新潟県工芸会展」は3月24日まで新潟市中央区の「三越新潟店」で開かれています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033273521.html?t=1363727194509