人とのコミュニケーションが苦手とされる自閉症など発達障害の子どもとの接し方について理解を深めてもらおうというセミナーが、19日、三条市で開かれました。このセミナーは、発達障害の子どもとの接し方を学んでもらおうと、三条市が開いたもので、保護者や学校の関係者などおよそ150人が参加しました。
発達障害は、脳の機能障害が原因で、相手の気持ちを理解したりじっとしたりすることなどが苦手とされ、対人関係をうまく築けずに引きこもりになってしまうケースもあります。
セミナーでは、発達障害の子どもを支援する長野県の団体の代表で、発達障害の息子を持つ阿部優美子さんが講演しました。
阿部さんは「息子は幼いころから友達を叩いたり、落ち着かなかったり周りに迷惑をかける行動をして私も怒ってばかりいましたが、発達障害の子どもは、適切な行動をしている最中に、これが正しいことだと繰り返し教えていくことで覚えることができる」と自身の子育ての経験をもとに接し方を具体的にアドバイスし、子どもの成長には障害についての周囲の正しい理解が欠かせないと訴えました。セミナーに参加した発達障害の子どもを持つ母親は「自分と重なる経験がたくさんありました。これから子どもは小学校に入学するので、大変なことも待っていると思いますが、がんばってサポートしていきたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034876691.html?t=1358608859189