東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の5号機で使用済み燃料の部品が変形し、核燃料が詰まった燃料棒どうしが接触していた問題で、新たに2号機でも部品の変形が見つかったことがわかりました。
この問題は、去年、柏崎刈羽原発の5号機の燃料プールに保管されている使用済み燃料のうち18体で水を通す管が変形し、管のまわりにある核燃料が詰まった燃料棒どうしが接触しているのが見つかったものです。
東京電力は7日記者会見を開き、これまでの調査結果について説明しました。
それによりますと、5号機のほかに、新たに2号機でも使用済み燃料2体で管の変形が見つかり、あわせて20体の管でトラブルが起きていることがわかりました。
2号機では燃料の冷却に影響がでるおそれがある燃料棒どうしの接触はこれまでに確認されていないということです。
今回のトラブルについて東京電力は、燃料を冷やすために金属製のカバーを取り付ける際に力が加わり過ぎて管が曲がった可能性があると説明していて、接触は燃料が詰まっていない部分だったことから、外部に放射性物質が漏れるなどの影響はないとしています。
東京電力では、今後、ほかにも異常がないか点検を続けるとともに、原因についてさらに詳しく調べることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034625861.html?t=1357576400874