裁判員をつとめた人が制度の課題などについて話し合う意見交換会が、新潟市の新潟地方裁判所で開かれました。
この意見交換会は、新潟地方裁判所が毎年開いていて、14日は、以前、県内で裁判員をつとめた5人と裁判官や検察官、それに、弁護士が参加しました。
このなかで、裁判員制度について、経験者から、「国民が参加することで、透明性のある裁判ができている」という意見が多く出て、制度が、おおむね定着していることをうかがわせました。
一方で、裁判員裁判の進め方について、経験者の1人が、「スケジュールがあらかじめ決まっているため、別の証人からはなしを聞きたいと思っても難しいのか」と尋ねました。
これに対し、裁判官は、「必要があれば、証人尋問を追加することもあるが、日程調整が困難な面もある」と述べて、裁判の迅速化を第1に考える裁判員裁判の難しさが、浮き彫りになっていました。このほか、意見交換会では、「難しい法律用語は理解するのに時間がかかるため一般にも分かるような表現を使ってほしい」という意見も出されていました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033145851.html?t=1352959304896