動画配信サービスなどを手掛けるプロデュース・オン・デマンド(東京都港区)は、防災関連情報を専門に提供するウェブサイト「ハザードラボ」の運用を始めた。産学協同の研究機関が解析する地震予測情報の無料公開などが特徴で、オリックス生命保険が協賛。同社は今後、災害による被害の抑制につながる情報提供を充実させる方針だ。
ハザードラボは、災害から身を守るために必要な知識や情報を提供する目的で17日に運用を始めた。防災のための新技術や新サービス、新商品などを紹介していく。サイトの運営実務は同社が1日に設立したアース・サイエンティフィック(同)が担っている。
新技術の第1弾となる「電磁気学的アプローチによる地震短期予測」を現在、無料で公開している。予測情報は、大規模地震の前兆現象を研究する地震解析ラボ(同)が提供。予測の精度には保証がないものの、日常生活の中で災害に備える参考情報としての活用を期待している。情報は毎週火、金曜日に更新する。
また、プロデュース・オン・デマンドが運営する衛星放送のスカパー!が無料で放送する「ベターライフチャンネル」で、地震予測番組を毎週2回放映。スマホの無料アプリ向けにも情報を発信する。
地震予測情報について、同社の菊地頼社長は「防災情報や予測情報を日常的に提供することで、災害の備えに役立つ環境をつくるとともに、情報の実用性も検証したい」としている。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121025/trd12102510370004-n1.htm