冬になると、ノロウイルスによる感染症や食中毒の患者が増加することはご存じの方が多いことと思います。新潟県では、10月から2月を「ノロウイルス食中毒予防強化期間」と定め、ノロウイルスによる食中毒予防対策とし
て食品の調理や製造を行っている食品取扱施設への指導強化や、福祉施設や学校などに向けた啓発を行っています。ご要望があれば、保育園や小学校等に伺ってノロウイルスによる食中毒の予防講座も実施しています。
また、県ではノロウイルス食中毒予防強化期間の取組に合わせて、「ノロウイルス情報」を11月~3月までの隔週ごとに発行しています。この情報ではノロウイルスによる食中毒の予防ポイントに加え、県内のノロウイルスを含む感染性胃腸炎の流行の動向もグラフでお知らせしています。これは各地域で選定された医療機関(定点病院)において、ノロウイルスを含む感染性胃腸炎の一週間の患者数をもとに示したものです。地域振興局別の患者の報告数も合わせてお知らせしていますので、地域別に流行の状況を確認することもできます。この数値が20を超えると国が示す警戒基準を超えるため、さらに注意が必要です。
ちなみに、感染性胃腸炎はノロウイルスによるものだけでなく、ロタウイルス、サポウイルスなど下痢やおう吐を起こすウイルスによるものもあり、食中毒の原因となることもあります。ただし、食中毒の予防方法はノロウイルスと同じで、手洗い、食材の中心部までの加熱、調理器具の消毒の徹底により食中毒を防ぐことができます。詳しい方法は、県で配布しているパンフレット「防ごうノロウイルス食中毒」にてお知らせしています。11月30日に最新版を作成し、ホームページ「にいがた食の安全インフォメーション」に掲載しましたのでご覧いただけると幸いです。パンフレットをご希望される場合は、お近くの保健所へお問い合わせください。