厚生労働省は20日、便秘薬として広く使われている「酸化マグネシウム」製剤で、最近3年間に薬との因果関係が否定できない高マグネシウム血症を19人が発症、うち1人が死亡したと発表した。
報告の大半は高齢者のため、同省は製造販売元の17社に対し、薬の添付文書の「慎重投与」の項目に高齢者を追記するよう求めた。
高マグネシウム血症は、意識障害や心停止などの重篤な症状を引き起こすことがある。同省は、同製剤の使用は必要最小限にとどめ、嘔吐おうとや不整脈などの症状が出たら、受診を指導することなども指示した。
(2015年10月21日 読売新聞)
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