日本列島は13日、広範囲で高気圧に覆われて晴れ、南から湿った暖気も大量に入って日本海側を中心に各地で記録的な暑さとなった。
新潟県上越市で気温38.5度と今年の全国最高を記録したほか、全国928観測地点中、北陸と東北の10地点で地点観測史上最高となった。気温35度以上の猛暑日は122地点、30度以上の真夏日は512地点に上った。
毎日新聞のまとめでは13日午後9時現在、栃木、埼玉、静岡の3県で計4人が熱中症とみられる症状で死亡し、東京と京都、茨城の3都府県で計3人が重体。全国で少なくとも658人が病院に搬送されて手当てを受けた。
埼玉県鳩山町では、自宅で寝ていた女性(82)が熱中症とみられる症状で搬送され死亡。同県深谷市でも、路上で倒れていた女性(79)が搬送されたが死亡が確認された。栃木県大田原市では、自宅で意識がもうろうとなっていた女性(84)が搬送先で死亡が確認された。静岡県掛川市では、茶畑で倒れていた男性(84)が死亡。男性は朝から農作業をしていた。
気象庁によると、日本海側は、山を越えた風が吹き下りる際に気温が上昇するフェーン現象も加わり気温が上昇。新潟、秋田両県内の4地点で38度を超えた。東京都内も4地点で35度を超えた。
14日の最高気温は埼玉県熊谷市や福島市で37度と予想されるなど各地で厳しい暑さは続くが、16日以降は台風11号の接近で悪天候が予想される。