最新の国の研究によると、65歳以上の高齢者の約15%が認知症だと言われているそう。しかし認知症は高齢者だけがかかる病気ではありません。65歳未満で発症する“若年性認知症”は、働き盛りに発症するために、本人や家族が被る経済的損失、心理的衝撃は計り知れません。最近では、早期発見・治療をすれば進行を遅らせることも可能になってきています。
今回は、東京都福祉衛生局が発表している「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」と認知症を予防する習慣についてご紹介します。まずはご自身に思い当たるフシがないか、チェックしてみてください。
■最近なんだか物忘れが激しい…自分でできる認知症チェック10個
以下の1~5で「いつもそうだ4点」「頻繁にある3点」「ときどきある2点」「まったくない1点」の合計を出してください。
1:財布や鍵など、物を置いた場所がわからなくなることがある
2:5分前に聞いた話を思い出せないことがありますか
3:周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物の忘れがあると言われる
4:今日が何月何日かわからないときがある
5:言おうとしている言葉が、すぐに出てこないことがある
以下の6から10で「できない4点」「あまりできない3点」「だいたいできる2点」「問題なくできる1点」を出してください。
6:貯金の出し入れや、家賃や公共料金の支払いをひとりできる
7:一人で買い物に行ける
8:バスや電車、自家用車などを使って一人で外出できる
9:自分で掃除機やほうきを使って掃除ができる
10:電話番号を調べて、電話をかけることができる
1から10の合計が20点以上の場合は、認知機能や社会生活に支障が出ている可能性があります。お近くの医療機関や相談機関に相談してみましょう。
(※このチェックリストの結果はあくまでもおおよその目安で医学的診断に代わるものではありません。認知症の診断には医療機関での受診が必要です。※身体機能が低下している場合は点数が高くなる可能性があります。)
■認知症を予防する生活習慣
認知症の予防には、生活習慣病(高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心臓病など)を予防することがとても大切です。
お酒をほどほどに、塩分を控えたバランスのよい食事を心がけましょう。適度な運動も大切です。まさに、メタボを予防する生活習慣と同じですね!
認知症になると、物忘れが増えるだけでなく、不安を感じる・うつ状態になる・怒りっぽくなるなどの症状が出るそう。本を読んだり趣味に取り組む、人と会話するなど、生活を楽しむことも大切です。
認知症は早期発見と早期治療が非常に大切で、特にアルツハイマー型認知症は薬で進行を遅らせることができる場合もあります。日本で若年性認知症の有病率は44歳以前で人口10万対5~10人、45歳~64歳で同じく80人から150人となっており、いずれの年齢階層でも男性が女性を上回っています。
他人ごとと思わず、まずは日々の生活習慣改善をすることが大切ですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140711-00000659-nkcareism-life