日に日に気温が上がるなか、食欲も体力もダウンしつつある人も多いはず。しかし、そうは言っても仕事も家事も子育ても休めないという状況で、頼りたくなるものといえば“栄養ドリンク”、“エナジードリンク”の類ですよね。
ところで、栄養ドリンクとエナジードリンクは、似ているようで実は別物だということをご存じでしょうか?
「えーっ呼び方が違うだけで一緒じゃないの!?」という方は要注意。もしかしたら、カラダにとって危険な飲み方をしているかも……。
そこで今回は、トレンド総研の実施したアンケート調査の結果、および『WooRis』の過去記事を参考に、“知らないと怖い栄養ドリンク、エナジードリンクの危険な飲み方”をお届けしたいと思います。
■8割以上の人が知らない“栄養ドリンクとエナジードリンクの違い”
トレンド総研のアンケート調査によれば、「栄養ドリンクとエナジードリンクの違いがよく分からない」という人は81%、そして「栄養ドリンクとエナジードリンクは同じようなものだと思う」と回答した人は66%にも及ぶといいます。他方、きちんと両者の違いをきちんと説明できた人は、わずか2%……。
大多数の人が誤解している栄養ドリンクとエナジードリンクの違いですが、医薬品に精通する日本経済大学大学院の赤瀬朋秀氏によると、栄養ドリンクとは“医薬品”や“医薬部外品”に分類されるものであるのに対し、エナジードリンクとはただの“清涼飲料水”であるとのこと。
栄養ドリンクには、エナジードリンクには配合できない、タウリンやフルスルチアミン塩酸塩といった、特定の成分の配合が認められているという違いがあるといいます。
エナジードリンクにもカフェインやアルギニンなど一定の成分は含まれており、飲むとシャキッとした気分になることはあるものの、栄養ドリンクにくらべると栄養価は劣ってしまうようです。
■栄養ドリンク、エナジードリンクの危険な飲み方とは?
医薬品や医薬部外品に分類される栄養ドリンクの場合、用法や用量が書かれている場合が多いので、その記載に従って飲むことが必要です。
他方、エナジードリンクではそうした記載がなく、また味がよく値段も安いこともあって、ジュース感覚でどんどん飲んでしまいがち。アメリカではエナジードリンクの飲みすぎによる死亡事故まで起きているといいます。
たとえば、過去記事「飲み過ぎは危険!栄養ドリンクで死亡事故が発生する原因とは」によれば、1時間に4本、3時間で11本のエナジードリンクを飲むと、急性カフェイン中毒のおそれがあるとのこと。
また、過去記事「飲み会シーズンに注意したい“お酒+●●”超危険パターン3つ」によれば、お酒とエナジードリンクを混ぜて飲むと、カフェインの覚醒作用により自分がどれくらい飲んだかわからなくなってしまい、急性アルコール中毒を引き起こす可能性があることが指摘されています。
栄養ドリンクにせよエナジードリンクにせよ、1日のうちで何本も飲んだりアルコールと一緒に飲んだりするのは絶対にやめましょう。
以上、知らないと怖い栄養ドリンク、エナジードリンクの危険な飲み方についてお届けしましたがいかがでしたか?
栄養ドリンクやエナジードリンクは、くれぐれも食事がわりにするのではなく、疲れたときや体調がすぐれないときの”緊急避難的”に活用するにとどめましょう!
http://wooris.jp/archives/142480