[ カテゴリー:生活, 社会 ]

若者の死因1位は●●! あなたにできる回避策とは?

4月からフジテレビでスタートした「僕らが考える夜」。AKB48の若いメンバーを中心としたゲストが現代日本の「今」を話し合う討論バラエティです。4月15日・22日放送回のテーマは「自殺」。

警察庁の自殺統計によると、平成26年の自殺者数合計は25,426人(※1)。平成21年から6年連続で減少しており、ここ3年は長らく続いていた年間3万人を下回る結果にはなっていますが、着目すべきは「若者の自殺」です。番組の内容も踏まえ、この問題を考えてみたいと思います。

 

■ 15歳〜39歳までの死因順位1位は

厚生労働省「平成25年人口動態統計(確定数)の概況」(※2)によると、「15歳〜19歳」「20歳〜24歳」「25歳〜29歳」「30歳〜34歳」「35歳〜39歳」の死因順位1位はなんと「自殺」。しかも、20代の死因構成割合の約半数が自殺であり、死因2位の「事故」15%などを大きく引き離す結果に。これは、1日に約20人が亡くなっている計算になります。

 

■ あなたの身近な人から、自殺をほのめかされたら

「遠くへ行ってしまいたい」「死にたい」などと自殺をほのめかす言葉を発するなどの危険な兆候が感じられたときに、専門家へつないでいただくことはもちろんですが、すぐに連絡がとれないこともあるでしょう。

そんなときに、身近なあなたにぜひしていただきたいこと。それは次の3つです。

(1)無責任と思わずに「今のつらい状況は、必ず治る」と言い切ること (2)あなたが亡くなってしまったら、私はとってもつらい」と、自殺はいけないという一般論ではなく、Iメッセージ(「私は●●と思う」)で伝えること (3)「一緒に考えよう、また明日」という具合に、次につながる言葉を添えること

本当にその時点で自殺を覚悟しているのであれば、他人には言わない傾向があります。つまり自殺をほのめかしているということは、その方の命を救えるチャンスでもあるのだと思います。

 

なお若い世代を中心によく使われているTwitterには、Twitter社に自殺をほのめかすユーザーを報告できる機能があり、該当ユーザーにはTwitter社から「あなたはひとりではありません」「すぐに専門家に相談しましょう」というメールが届く仕組みが用意されています。一人でも多くの命がつながりますように。身近な私たちが少しでも気づき、救いの手を差し伸べていけるようにしたいものです。

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー), 2015年5月17日 ]

http://news.goo.ne.jp/article/notesmarche/life/notesmarche-17435.html

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