パンケーキに欠かせない“メープルシロップ”ですが、トロ~リと甘いので、「なんだかカラダに悪そう……」と誤解していませんか?
カナダのマギル大学が行った実験により、メープルシロップの驚きの効能が明らかになったんです。
今回は、2015年4月16日にケベック・メープル製品生産者協会が行った発表をもとに、フードアナリストの筆者が、メープルシロップに関する驚きの新事実をご紹介します。
■メープルシロップで抗生物質のパワーが増幅!?
マギル大学化学工学部の実験では、主にフェノール化合物からなるメープルシロップの濃縮抽出物を使用し、研究者たちが、大腸菌やミラビリス変形菌(尿路感染症の一般的な原因菌)など、感染症を引き起こす特定の細菌株に対するメープルシロップエキスの効果を調査したそう。
すると、同濃縮エキスは単体でもある程度は細菌と戦う力がありますが、とくに、抗生物質と組み合わせて使うと高い効果を示したのだとか!
また、カテーテル関連尿路感染症など治療の難しい感染症によく見られる“バイオフィルム”という抵抗性を持つ細菌群を破壊する上で、メープルシロップエキスと抗生物質が相乗的な効果を発揮することも確認できたのだそうです。
つまり、メープルシロップのエキスが、細菌に対する抗生物質の効力を高める効果が期待できるということ! これって画期的な発見なんですって。
■メープルシロップが病気の治療を助ける日も近い!?
研究に携わった教授は、「これから生体内実験を行い、最終的に臨床試験をやってみないと人間にどういう効果があるかは言えません。ただ、ここまでの結果で、抗生物質の使用量を減らすシンプルで効果的なアプローチである可能性は示されています。
いずれメープルシロップエキスが、例えば抗生物質のカプセルの中に一緒に入れられる可能性が、私には見えます」とコメントしています。
パンケーキのおともに大人気の“メープルシロップ”が、私たちの病気の治療を助けてくれるかもしれないなんて、嬉しい発見ですよね!
いかがでしょうか? メープルシロップは、その名の通りカエデの樹木から採取する樹液を煮詰めて作られるものですが、自然の恵みが驚きのパワーを秘めていることって、意外とありますよね。
メープルシロップが私たちの病気の治療に一役買ってくれるかもしれないなんて、とても素敵なニュースなのではないでしょうか。
http://wooris.jp/archives/137195