病院から2013年度に報告のあった子どもの誤飲事故について、薬がたばこを抜き初めて最多となったと、調査した厚生労働省が発表した。
親が目を離したすきに薬をテーブルや冷蔵庫から取って誤飲する子どもが多く、「保護者は手の届かない場所に薬を置くように」と厚労省は呼びかけている。
指定する9病院の小児科が対応した誤飲事故を集計した。事故は531件で、うち医薬品と医薬部外品が96件(18%)でトップだった。調査が始まった1979年度以降、最多はたばこが続いていた。
薬を誤飲した約3割で眠気や吐き気などの症状が表れた。年齢別では、自分でふたや包装を開けられるようになった1~2歳が7割を超えた。
具体的な例では〈1〉精神神経用薬を飲み意識障害となり1週間入院した〈2〉母親のバッグから取り出した風邪薬を最大で14錠飲み2日入院した――などがあった。
その他上位は、たばこ94件、ビニールなどプラスチック製品60件、おもちゃ51件だった。
(2015年4月16日 読売新聞)
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