数人のグループが弁護士役などを演じるニセ電話で独り暮らしの高齢者から現金をだまし取る詐欺事件が7日までに北九州市内で2件続いて発生した。被害額は現金だけでも2件で計700万円に上り、福岡県警は「電話で『お金』に関わる話があったら、すぐに警察に相談を」と注意を呼びかけている。
県警折尾署によると、2日午後1時ごろ、同市八幡西区の女性(85)方に「ツキミ」と名乗る男から電話があり「あなたの個人情報が出回っており、消去するには名義変更が必要」などと言われ、別の「イガラシ」なる人物を紹介され、「担当番号」を告げられた。
その後、イガラシと名乗る男からの電話に、担当番号を伝えたところ、再びツキミから電話があり「担当番号は教えてはいけないと言ったはず。あなたは刑務所に行くことになった」などと言われ、弁護士を紹介された。さらに、女性は弁護士役の男からの電話で現金200万円とキャッシュカードを渡すように言われ、3日午後6時半ごろ、自宅を訪ねてきた男に渡した。
また、県警門司署によると、7日午前10時ごろ、同市門司区内の女性(81)宅に消費者センター職員を名乗る男から「あなたの名前が東北震災援助のリストに上がっている。名前を消すにはNPO法人に電話をしてください」などと告げられた。
その後、NPO法人や弁護士を名乗る男らから次々に電話があり「500万円を用意してほしい」と言われ、7日午後4時ごろ、自宅に来た男に現金と預金通帳を渡した。
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