視力補正のない「度なし」のカラーコンタクトレンズを使っている若い女性の6割以上が、使用方法の説明を一度も受けていないことが、日本コンタクトレンズ協会(東京)の調査でわかった。
同協会は「度なしを使う場合も必ず眼科を受診し、正しい使用法や注意点について説明を受けてほしい」と呼びかけている。
カラーコンタクトは、おしゃれの小道具として、20代以下の女性を中心に人気だが、誤った使用法による健康被害が問題となっている。調査は昨年、15~29歳の女性1168人にインターネット経由で実施した。
過去にレンズの使用方法について説明を受けたことのない人は、色のついていないクリアコンタクトで15%、カラーコンタクトでも度ありが17%だったのに対し、度なしでは65%に上った。度なしのカラーコンタクトの利用者で、初めて購入した際に眼科を受診した人はわずか19%だった。
1日使い捨てタイプのレンズを再使用することがある人は、クリアコンタクトでも利用者の15%を占めたが、カラーコンタクトの度なしでは49%と5割近くに達している。購入先は、クリアコンタクトの利用者の67%が「眼科併設販売店」だったのに対し、度なしのカラーコンタクトでは「ネット通販」が最も多く、「雑貨店」での購入も目立った。
同協会事務局長の松見明さんは「カラーコンタクトは雑貨ではなく医療機器です。決められた装着時間や交換サイクルを守りましょう。また、定期的に眼科を受診し、目の健康を守ってください」と話している。
(2015年3月14日 読売新聞)
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