高齢化の進展で増加が予想される「認知症」の予防フォーラム(県主催)が福岡市であった。久山町で50年以上続く九州大の疫学調査「久山町研究」に携わる同大大学院の清原裕教授が講演し、「食事における野菜と乳製品の割合、運動を増やすなどライフスタイルの見直しで認知症は防げる」と強調した。
18日にあり、約250人が聴講した。厚生労働省の調査によると、高齢者の15%が認知症と推定される。清原教授は疫学調査から中年から老年にかけ、糖尿病になった人や喫煙者が認知症になる傾向が高いことを紹介。野菜中心の和食や乳製品を多く取ることで予防率が高まることにも触れた。
その後、病院や自治体関係者を交えたパネル討論があり、「調味料を食べるような食事でなく、食材を味わう食生活へ」などの提言があった。
=2015/01/22付 西日本新聞朝刊=
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