ダウン症の子らの写真に、親がメッセージを添えた写真展が19日、岐阜市薮田南のふれあい福寿会館で始まった。子どもの笑顔に寄せて「生まれてきてくれてありがとう」などのひと言がしたためられている。25日まで。
会員制交流サイト(SNS)でつながる東海3県のダウン症の子の親らのグループ「21+HAPPY」が、障害があっても笑顔で暮らせることを知ってもらい差別なく安心して生活できる社会にしたいと企画。3県を中心とする0~21歳の約130人分を並べた。
遠足の朝の生き生きとした表情や、ランドセルを背負って進学を心待ちにする姿、母親に抱きしめられて満たされた顔などを活写。メッセージには「生まれた時は助けなきゃ、守らなきゃ、と思ったけど、いつしか救われているのはパパとママの方なんだって気がついた」「今はあの頃何で(自分を責めて)泣いてたんだろう?と思えるくらい振り回されて毎日が忙しく楽しい日々です」と心境の変化や感謝の思いがつづられている。
保育園に通う長男(5)の写真を出した主婦三島美香さん(37)=同市=は「新出生前診断ではダウン症が引き合いに出され、排除の風潮が広がっているようで気懸かり。純粋な心に触れ、成長を感じられたときの喜びは格別で子も親も決して不幸ではない。授かり不安に思っている人に『大丈夫だよ』と伝われば」と話した。
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