総選挙の投開票日(14日)を前に憲法を学ぶ勉強会が11日、川崎市高津区のレストランで開かれた。気軽に参加してもらおうと「憲法カフェ」と銘打たれた催しで、子育て中の母親ら約20人が「安倍政権で話題になった改憲や集団的自衛権について知りたい」と講師の弁護士の話に熱心に耳を傾けた。
横浜弁護士会所属の弁護士、武井由起子さんが紙芝居やクイズをしながら憲法の成り立ちや特徴について紹介した。
今夏に安倍内閣が閣議決定した集団的自衛権の行使容認についても解説。政府は行使する際の要件について「国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合」と説明しているが、武井さんは「明白な危険という言い方は抽象的でよく分からない。いろいろな解釈ができるということ自体が問題」と指摘。「集団的自衛権を行使するほうがいいのか、しないほうがいいのか。私たち自身がしっかりと考えることが大事だ」と強調した。
小学生の長女がいる主婦(48)は「選挙は子どもたちの未来を選択することだと思った。じっくり考えて投票したい」と話した。
憲法カフェは、弁護士らがつくる「明日の自由を守る若手弁護士の会」が全国各地で開催。総選挙の候補者へのアンケートを独自に行い、ホームページで結果が公表されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141211-00115958-kana-l14