メールやLINE、FacebookなどのSNSの台頭で、年々利用者数が減ってきているといわれている年賀状。しかし、日本のお正月行事として欠かせないものでもありますよね。
『リサーチバンク』が、全国の10~60代の男女1200名に「2015年の年賀状に関する調査」を実施したところ、年代ごとに年賀状を送る割合も大きく変わっていることが判明。また、住所がわからなくても送れるSNS連携型のサービスを利用する人もいるなど、変わりつつある年賀状をめぐる状況をご紹介します。
■半数以上は「2015年の年賀状」を出す予定
まず、「2015年の年賀状(ハガキ)を出す予定はありますか?」との質問に、「出す予定」が半数以上の55.8%、「届いたら出す」が16.2%、「出さない」が22.5%という結果になりました。
毎年1月1日の0時になった瞬間は、携帯電話の通信規制がかかってしまうほど、メールやSNSで年賀の挨拶を送る人が増加していますが、年賀状利用者もまだまだ多いようです。
■「年賀状」を出すのは50代女性が一番多い
年代別・性別に見てみると、「年賀状を出す予定」と最も多く回答したのは50代女性で78.0%、最も少なかったのは20代男性で30.0%でした。
男性も女性も、10~20代は「出す予定」の割合が30~40%と低く、30代以上から一気に高くなる傾向にあります。やはり、メールやSNSなどが主流となった今、若い人はハガキで年賀状を出すという人が少ないようです。
ちなみに、「何通くらい出す予定ですか?」との質問には、「10~30通未満」が全体で34.7%と一番多い回答となりました。こちらも、若い世代ほど出す枚数が少なく、年代が上がるにつれて増える傾向にありました。
■住所がわからなくても年賀状は送れる!
最近では相手の住所がわからなくても、LINEやFacebookなどのSNSを利用して、登録している友だちや知人に“はがき”で年賀状を出すサービスもあります。
例えば、日本郵便株式会社の『はがきデザインキット』では自分好みの年賀状を作成することが可能です。アプリ上でデザインを作成後、希望する宛先をSNS上で選択。すると受取人側のトーク画面に受取手続用のURLが表示されるので、そこで住所などを入力してもらえば手続完了。年始には、郵便局から年賀状が届けられます。
デザインは男性用、女性用、子供用など、さまざまなフォーマットから選ぶことができ、バリエーションも豊富。住所を書く手間もなく、簡単に年賀状を送れることもあり、32.7%がこういったSNSを使った年賀状サービスを「利用している、または今後利用したい」と答えています。
いかがでしたか? 年始の挨拶の仕方も、電話やメール、そしてSNSと、時代の流れとともに変わってきています。
ただ、年賀状は古くから残る日本の風物詩の1つでもあると思います。はがきで出す、という行為から遠ざかっていた人も、SNSなどを上手く活用し、年賀状を送ってみませんか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141203-00052327-nkcareism-life