「コンビニ飯は不健康!」「コンビニ飯が続くと罪悪感が……」とあきらめてしまっている方、印象だけで決めつけてはもったいない! この連載ではシニア野菜ソムリエの丸田みわ子氏が、毎回テーマに沿ってコンビニ飯の上手な選び方を紹介します。今日は「ランチ後眠くなって仕事に集中できない!」というあなたへ。
ランチ後、睡魔に襲われて、仕事が捗らないことに悩むビジネスパーソンは多いのではないでしょうか? それは、あなたが怠惰なわけでも、ダメ人間なわけでもなく、食べ合わせの問題かもしれません! ランチでは何を食べれば、睡魔から解放されるのでしょうか。コンビニメニューから考察してみましょう。
ランチ後の睡魔は「低血糖」の仕業かも
ランチ後に睡魔が襲ってくるのは、ある意味、自然の摂理です。「食べる」という行為の後には、体温や血糖値が適度に上がり、食後しばらくするとこれらがだんだん下がっていきます。その過程で、人は心地良く、眠くなってしまうそうです。夜であれば安眠効果に繋がってありがたいですが、ランチの後は仕事が捗らず困ってしまいますよね。
この体温や血糖値が“緩やかに”上がって下がる場合は、睡魔はそう長くは続きませんが、なかなか眠気が解消されないときは、「低血糖」に陥っている可能性があります。
低血糖は血糖値の“乱高下”によって起こります。血糖値は急激に上がると、その後急激に下がってしまいます。仕事などで神経を集中させるためには、再度血糖値を適度に上げなくていけませんが、これがそう簡単にはいかないのです。血糖値が低いままの状態が続いてしまうと、集中力も戻ってきません。
この低血糖を招くのが糖質です。ランチでラーメンやうどん、パスタなどの麺類中心、丼物のみ、忙しいから、おにぎりやパンをデスクで済ませるなど、炭水化物中心のランチを摂ると、これらが体内で糖質に変わり、低血糖に陥りやすいと言われています。ビジネスパーソンがよく手に取る甘い缶コーヒーなどにも同じ作用がみられます。
睡魔が抜けきらない、やる気が出ない、イライラするなどの原因は、あなたの性格によるものではなく、炭水化物や甘いものによる血糖値の乱高下が影響しているかもしれません。
ランチ後の睡魔に打ち勝つコンビニ飯
栄養学的には炭水化物は大切な栄養素ですが、ランチ後に重要な打ち合わせを控えている、早急に企画書をまとめる必要があるときなどは、炭水化物を抜いてしまうのも一つの手でしょう。
極端な例ですが、おにぎりをかじりながら仕事をするなら、フライドチキンをかじりながらの方が低血糖に陥るリスクが少なくなるそうです。シチュエーションに合わせて、睡魔に打ち勝つコンビニ飯を探してみましょう。
もちろん、「炭水化物を食べてはいけない」というわけではありません。どうしても炭水化物を食べないと晩御飯までにお腹が空いてしまうという方は、上記のとおり、食べる順番に気を付けてみてください。
睡魔に邪魔にされなくない大切な仕事があるとき、プレゼンや会議で自分の意見を発言しなければならないときに、低血糖の影響で頭がボーっとしてしまってはもったいないですよね。
脳トレ系のゲームや本で脳を鍛えることも大事ですが、炭水化物を控えて、脳の回転をよくする魚油や、脳の筋肉を鍛える動物性タンパク質を食事から摂る方が、格段に効率がUPするようです。また老廃物が体に溜まると、それも集中力の妨げになるので、その排出を促す野菜も、必ずプラスしておきましょう。
http://news.goo.ne.jp/article/toyokeizai/life/toyokeizai-52321.html
http://toyokeizai.net/articles/-/52321?page=2&utm_source=goo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back