危険ドラッグを巡る事件や事故が相次ぐなか、「ハートショット」と呼ばれる薬物が先月から急速に広がっています。このハートショットは、強力な成分を含んでいるにもかかわらず、違法薬物にまだ指定されていないため取り締まりが難しく、吸引するなどして関東だけでも少なくとも5人が死亡していることがANNの取材で分かりました。厚生労働省は、近く違法薬物に指定する方針です。
捜査関係者などによりますと、ハートショットは、石油から精製してできる危険ドラッグの一種で、吸引すると麻薬のように幻覚や興奮などの症状が現れます。最近、海外から輸入されて急速に出回ったとみられ、成分がまだ違法薬物に指定されていません。ANNが関東の警察に取材した結果、先月以降、少なくとも横浜市で4人、東京・板橋区で1人がハートショットを吸引して死亡したとみられることが分かりました。また、都内で起きた危険ドラッグが原因とみられる8件の交通事故のうち、6件の現場でハートショットが見つかり、押収されていたことも分かりました。健康被害は事故の件数の数倍規模に広がっているとみられ、厚労省は近くハートショットに含まれる成分を違法薬物に指定する方針です。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20141027-00000020-ann-soci