抱っこひもから赤ちゃんが落下し、けがをする事故が相次いでいる問題で、使用経験者の3割以上が、重大な事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット」を経験していたことが、東京都の調査でわかった。
都は8月、1~3歳の子どもを持つ抱っこひも使用経験者1088人を対象に、インターネットで利用実態を調査。21日午前に開いた有識者らによる協議会で結果を公表した。
それによると、抱っこひもを使用中に、ひやりとしたり、ハッとしたりした経験があると回答した人は34・9%(380人)。複数回答で内容を聞くと、「障害物にぶつけた」が151件、「転落した(しそうになった)」143件、「親が転倒した(しそうになった)」101件などが多かった。
このうち「転落した(しそうになった)」と回答した143件について詳しく分析したところ、その当時の子どもは「6か月以上12か月未満」が35%で最も多く、実際に子どもが転落したのは25件。事故の9割近くは、保護者が自らの不注意が原因と感じていた。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20141021-567-OYT1T50077.html