コピー商品、偽ブランド品等の模倣品をはじめ、DVD、ゲームソフト等の海賊版、コンサートチケット等の偽造品など、いわゆる「ニセモノ」に関するトラブルが増えており、 ここ10年間の相談件数の推移をみると、2010年度から2013年度にかけて急増し、2013年度には4,360件に達しています。
「ニセモノ」に関するトラブルは経済的損失だけでなく、健康面での損害を被ることもあり、いったんトラブルが起きてしまうと事後の救済が難しいため、未然に防ぐことが重要です。
PIO-NET(注)(全国消費生活情報ネットワーク・システム)における相談件数の推移
ここ10年の件数の推移をみると、2004年度から2009年度までは緩やかに増加、2010年度以降は急増しています。
図 「ニセモノ」に関する相談の全体件数
(2014年10月8日までの登録分)
- (注):PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)とは、国民生活センターと全国の消費生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する情報を蓄積しているデータベースのこと。
主な相談事例
店舗での購入
- 【事例1】
- 購入後、時間が経過してから「ニセモノ」の疑いが生じた
インターネット通信販売での購入
- 【事例2】
- 偽物のため返品希望を伝えたが対応されない
- 【事例3】
- 海賊版と疑われるDVD
身体に直接使用するものは安全性のトラブルも
- 【事例4】
- 偽造と思われる化粧品で肌に症状が出た
模倣品・コピー商品との認識が薄れている
- 【事例5】
- コピー商品と知りつつ注文 サイトや電子メールの表記の問題
インターネットオークションでの取引
- 【事例6】
- 個人間売買で返品交渉が難航
相談内容からみる問題点
- コピー商品や偽ブランド品は真贋(しんがん)鑑定が難しい
- 「通信販売」では購入前に実際の商品を確認できない上に、個人情報を与えてしまう
- 健康食品・医薬品などの偽造品は健康を害する恐れがある
- 「ニセモノ」と認識しての取引もみられる
- インターネットオークションの危険性
消費者へのアドバイス
- 商品の真贋判定は簡単ではありません。
- 健康食品・医薬品などは安全面でもリスクが高く、健康を損なう危険性があります。
- コピー商品と認識しながらの購入はやめましょう。
- インターネットオークションで「売り手」となる場合は特に注意しましょう。
- 分からないことや不安なことがあったら、すぐに最寄りの消費生活センターに相談しましょう。
情報提供先
- 消費者庁 消費者政策課
- 消費者庁越境消費者センター
- 内閣府消費者委員会事務局
- 警察庁 生活安全局 生活経済対策管理官
- 経済産業省 製造産業局 模倣品対策室
- 特許庁 総務部 国際協力課
- 不正商品対策協議会
- 一般社団法人ユニオン・デ・ファブリカン
- 日本流通自主管理協会
本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20141016_1.html