地球上には無数のウイルスが存在していますが、その中には風邪の原因となるウイルスも200種類ほど存在しています。それぞれ、活発に活動する環境が異なり、高温多湿を好むものもいれば、低温多湿を好むものもいます。また、乾燥した空気が好きなウィルスもいるため、どのウイルスに感染するかによって、風邪と言っても自覚症状やリスクが異なります。
ここでは風邪のタイプ別による症状と改善方法を解説します。
風邪の種類は、どの部位に不快な症状が出るかによって分類することができます。例えば気管支系に強く反応するウイルスに感染すると、のどに痛みをともなったり、微熱が出たりすることもあります。
喉は外部からの細菌やウイルスをブロックする役割も担っているので、のどの風邪を引くと、他の合併症を引き起こすリスクがあるので注意しなければいけません。喉は呼吸をしたり言葉を発したりする時にも必要な器官というだけでなく、食事をする際にも使わなければいけない器官なので、この種類にかかると日常生活の大半で不快な症状に対応しなければいけません。
抗生物質などはウイルスに対しては効果がありませんが、のどの炎症を抑える抗炎症剤などで痛みや炎症を軽減することはできます。
風邪の中には、消化器官がダメージを受けてしまうものもあります。最も多くみられる自覚症状は下痢ですが、そのほかに嘔吐や微熱などの症状が出ることもあります。お腹の風邪はノロウイルスやアデノウイルス、ロタウイルスなどがあります。
風邪の種類は、かかる季節によって分類することができます。例えば、夏に引くものは「夏風邪」と呼ばれていて、冬のものとはウイルスの種類が異なるだけでなく、自律神経のバランスが崩れやすくなったりするなどのリスクも異なります。さらに、夏は一般的には風邪が流行する季節ではないため、嘔吐や下痢などお腹の調子が悪くなると、食中毒なのかもしれない、と勘違いしてしまうことも多いようです。
「寝ていればすぐ治る」なんて軽く見られがちな風邪ですが、ウイルスが原因となっているため、悪化させると感染症を引き起こす可能性もあるので注意しなければいけません。ウイルスを撃退する抗生物質というものはないため、治療薬は、症状を抑えるための薬物治療が行われますが、体内から根本的な原因であるウィルスを撃退するためには、自分自身の治癒力に頼るしかありません。
無理せず安静にしていれば、1週間程度で完治できますが、安静せずに無理をすると、回復せずに感染症を引き起こす可能性もあります。感染症になってからでは治療にも時間がかかりますから、できるだけ早めに体を休めてひどくならないうちに完治させたいものです。
MocosukuWoman編集部
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