[ カテゴリー:医療, 生活 ]

あなたのしこりの正体は?

体の皮膚より深い所にできた「しこり」は軟部腫瘍かも。軟部とは全身に存在する脂肪・血管・筋肉・神経などの総称。良性と悪性(=がん)があり、悪性の治療法も紹介する。

1.しこりに気づいたら
皮膚よりも深く、内臓・骨以外の部分を軟部(脂肪、血管、筋肉、神経など)といいます。この軟部にできるしこりは総称して軟部腫瘍と呼ばれ、大腿[だいたい]や腕、背中、臀[でん] 部など体のあらゆるところにできます。体表近くであれば自分で気づくこともできますが、体の奥にできた場合は気づきにくいので注意が必要です。
軟部腫瘍には良性と悪性があり、ほとんどは良性ですが、まれに悪性の軟部肉腫(サルコーマ)が見つかることがあります。これはいわゆるがんの一種で、発見が遅れると命に関わる場合があります。良性の軟部腫瘍は、しこりの大きさがあまり変化しないことが多いのですが、悪性の場合は数週間から数か月間で大きくなるのが特徴です。良性か悪性かを見分ける一つの目安としては、しこりの大きさが5cm以上のものや、短期間で大きくなる場合は悪性の可能性が高くなります。気になるしこりがある場合は、軟部腫瘍の専門医(主に整形外科)を受診しましょう。専門医を探すのが難しい場合は、かかりつけ医や地域の医療機関に相談するか、日本整形外科学会のホームページにある骨・軟部腫瘍診断治療相談コーナーを参考にするとよいでしょう。 

2.軟部腫瘍の検査と診断
医療機関では、良性か悪性かを調べるため、まず問診により、「いつ気づいたか」「どのようにして気づいたか」「痛みはあるか」などを詳しく聞きます。また、触診でしこりの大きさや形を調べ、その後、MRI(磁気共鳴画像)などの画像検査を行います。確定診断のためには、腫瘍の組織の一部を採取する生検(針生検・切開生検)を行います。取り出した組織を顕微鏡で観察して病理検査を行い、良性か悪性か、また、悪性の場合はどのような種類の腫瘍なのかを特定し、診断を確定します。良性の軟部腫瘍の場合は、大きくなって痛みを伴うなど、日常生活に支障を来すようであれば、手術で切除することがあります。悪性の軟部腫瘍は、腫瘍の種類と進行度によって治療法が異なります。 

☆悪性の軟部腫瘍(軟部肉腫)の治療については、
きょうの健康テキスト 9月号に詳しく掲載されています。

NHK「きょうの健康」2014年9月17日放送分

http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140917-h-001.html

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