神戸市で小学1年生の女の子が遺体で見つかった事件を受けて、警察庁が去年起きた子どもの連れ去り事件を分析した結果、学校から帰る下校時間帯の被害が最も多く、全体の3割を占めていることが分かりました。
警察庁は、地域の住民と連携して通学路の見守り対策を強化することにしています。
この事件を受けて警察庁は去年、全国で起きた13歳未満の子どもが連れ去られた94件の事件を分析しました。
その結果、被害者は女の子が61人、男の子が33人で、年齢は6歳から12歳が62人、5歳以下が32人でした。
被害が起きた時間帯は午後2時から6時までの学校から帰る下校時間帯が29件と最も多く、全体の3割を占めていました。
連れ去られた場所は道路上が28件と最も多く、共同住宅が25件などとなっています。
また、去年、子どもを連れ去ったとして検挙された事件は75件で、被害者と容疑者に面識がなかったケースが31件と最も多く、次いで親族が連れ去ったケースが30件でした。
警察庁は学校や地域の住民と連携して通学路の見守り活動や子ども向けの被害防止教室など対策を強化することにしています。
警察庁の米田長官は25日の会見で、「元気な姿で戻ってきてほしいと願って懸命に捜索したが、遺体で見つかったのは誠に痛ましいことだ。多くの国民が不安を感じており、子どもが犯罪に巻き込まれないための取り組みを強力に推進したい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140925/k10014868221000.html