秋の全国交通安全運動が21日から始まる。県内では今年、交通事故件数とけが人は昨年に比べて減っているものの、死者数は39人(20日現在)と、昨年と ほぼ同じペースで推移している。県警などは30日までの運動期間中「子どもと高齢者の交通事故防止」をテーマに、街頭で脇見運転防止などを訴える。
県警交通企画課によると、日没時間が早まる9月以降、夕方に歩行者がはねられる事故が多発する傾向にある。散歩などで歩行者が増える時間帯と帰宅ラッシュが重なり、交通事故の件数も増えるという。
県内で過去5年間、歩行中の事故で死亡したのは105人で、9~12月が47人と半数近くを占める。このうち高齢者は約75%の35人、午後5時~同7時だけで13人が事故に遭っている。同課は「夕方以降に出歩く高齢者の事故防止が最も重要」と力を込める。
「ドライバーは夕暮れ時、早めにヘッドライトを点灯してほしい。しっかり前を見て、集中して運転することが大切。歩行者などの発見が遅れるので、速度は控 えめに」と同課。歩行者や自転車の利用者に対しては「夕方や夜間に外出する際は、明るい服装と反射材の着用を徹底して」と話した。
運動の重点事項は(1)脇見運転の防止(2)夕暮れ時や夜間の歩行者、自転車の事故防止(3)全席シートベルト着用とチャイルドシートの正しい使用の徹底(4)飲酒運転の根絶―の4点。
早朝や夕方の街頭啓発などで安全運転を呼び掛ける。
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2014/09/20/131132904