今や乳幼児の子育てに欠かせない「だっこひも」。最近は、1つでおんぶもだっこもできるなど、多機能のものが人気です。
しかし、ことし8月、東京都から気になる調査結果が公表されました。だっこひもなどを使用していて子どもが落下し、病院に搬送される例が相次いでいるというのです。乳幼児は頭部が重いため、頭から転落しやすく、頭蓋骨の骨折など大きなけがを負った例も報告されています。
番組では、どのように転落が起こるのか、実際に経験したお母さんにお話を伺うとともに、“今日からできる”使い方のコツをお伝えします。
■練習のための準備、使い方のコツ
・慣れていない人は実際の赤ちゃんで使用する前に5キロの米袋で練習するとよい。
・万が一落下したときに備えて、使用するときは、立ってではなく、床に座って装着する。
・万が一落下したときに備えて、床に布団などを敷き、クッションを作っておく。
・赤ちゃんをだっこひもで包んだら、背中に当たる部分を上に引っ張り、体を奥までしっかり入れる。
・両脇のベルトをきちんと締め、赤ちゃんを密着させる。
※暑い時期はこまめにだっこひもを外して休憩を取ってください。
■東京都の調査結果 概要
・「国内及び国外の抱っこひもなどに関する事故事例等」 2014年8月4日発表
・調査期間:2009年~2014年
・担当部署:東京都生活文化局消費生活部生活安全課商品安全係
※平成21年以降に起きている抱っこひもなどからの転落に関する事故事例を116件把握。
そのうち、入院を要する重症事例は26件で、受傷部位は頭部が大半を占める。
■小児科医 山中龍宏さんについて
・緑園こどもクリニック 院長(横浜)
・子どもの傷害予防工学カウンシル(CIPEC)代表
・産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター傷害予防工学研究チーム客員研究員
こどもの事故による傷害の予防のため、さまざまな調査や研究に携わっています。
■メーカーの取扱説明の動画について
1.メーカーのホームページの中で動画のページを探す
(メーカーによって、1つのページに動画をまとめているところ、商品紹介のページでそれぞれ動画が見られるところ、などさまざまです。また、動画を用意していないメーカーもあります)
2.「メーカー名」「だっこひも」「動画」で検索する
(2)の方法の場合、メーカー公式の動画であることを確認してください。
一般の方々がYOUTUBEなどにアップしているものは、メーカー推奨の使い方ではない場合があります。ご注意ください。
■保健師 渡邉玲子さんについて
・日本開業保健師協会 理事
・東京江東未就園児親子サークル「あかくら」代表
・だっこひも講習会についての問い合わせ先
東京江東未就園児親子サークル「あかくら」のホームページをご覧ください。
その他、番組に出演した個人に関する情報は一切お答えできません。
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。
NHK「あさイチ」2014年8月28日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20140828-a-002.html