長期休暇で身についてしまった怠けぐせや遊びぐせ。一日だけ休むつもりがくせになり、不登校のきっかけになることも。では、もしお子さんが「学校に行きた くない」と言い始めたらどうしたらよいのだろうか? 東京学芸大学教育学部准教授で、スクールカウンセラーも務める松尾直博氏に、不登校に関する保護者か らの質問に答えていただいた。
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Q. 不登校なのかどうか、どのように見極めればよいのでしょうか。遅刻や早退のほか、不登校のサインを教えてください。
A. 学校の話題を避けたり、学校の話題を出すと表情が曇ったりイライラしたりする場合は、学校に行くのがつらい、あるいは学校に行きたくないということのサインかもしれません。何らかの変化が見られるときは、学校での様子を担任の先生などにまずは聞いてみるとよいでしょう。
Q.一度休んでしまうと、学校になじめるか心配です
A. 数日間はちょっとしたわだかまりもあるかもしれませんが、子どもたちは柔軟なので、双方の関係性がよければ、すぐにクラスになじめるケースが多いです。た だ、再登校時には配慮が必要です。仲のいい友達と活動できるように担任の先生などに配慮してもらうとよいでしょう。中学生であれば、友達が気持ちよく過ご せるよう気遣ってくれることが多いです。
程度の差はあれ、子どもは成長する過程で誰でも立ち止まったり、悩んだりします。保護者のかたには、悲観的にも楽観的にもならず、しっかりその事実 を受け止め、支えてほしいと思います。子どもが不登校になってしまったことで自分自身を責めるのではなく、家族やご友人、学校の先生などにまずは相談して ください。「明日、学校に行かせなきゃ」と焦らず、長い目で子どものことを考え、かかわってほしいと思います。
http://benesse.jp/news/kosodate/commu/20140910080055.html