厚生労働省などは8日、デング熱の国内感染者が、新たに7人確認されたと発表した。感染者はこれで16都道府県で計81人となった。7人はいずれも感染が疑われる期間内に海外渡航歴はなく、8月上旬から下旬にかけて代々木公園(東京都渋谷区)周辺を訪れていた。同省などによると、感染が判明したのは、静岡県の1人と東京都の6人で、20~60歳代の男女。
81人のうち、79人は代々木公園周辺を訪問。2人は立ち寄っておらず、新宿中央公園(新宿区)や、明治神宮外苑(新宿、港区)か外濠そとぼり公園(千代田区)で感染した可能性がある。
感染拡大を受け、学校への影響も出始めている。各地の教育委員会によると、東京、千葉、山梨、山形の4都県の小中学校少なくとも10校が社会科見学や校外学習などで代々木公園や同公園に隣接するNHK放送センター(渋谷区)を訪問する予定を中止したり、延期するなどの対応を取った。
また、日本赤十字社(東京)は全国の献血ルームを訪れた人に対し、代々木公園などに立ち寄ったことがあれば、それから4週間は献血をしないよう呼びかけを始めた。献血を介してデング熱が感染したとみられる事例が海外で報告されているためという。
(2014年9月9日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=104749