日本国内で1,500万人いるコンタクトレンズ利用者。メガネのように着用感を感じないので、愛用している方も多いのではないでしょうか。また、コンタクトレンズのケアも昔に比べ簡単になっているので、愛用している方が増えているように思います。
とはいえ、コンタクトレンズは目の表面というデリケートな場所に装着する物。ケアをしっかりしないと感染症になってしまい、特に”アカントアメーバ”による感染は最悪の場合、失明する危険性があると問題になっています。
アカントアメーバに感染する人はソフトコンタクトレンズ着用者に多いのですが、間違ったケア方法で感染するリスクがぐんと高くなってしまうのです。
では、やってはいけないケア方法を挙げていきます。
はじめてコンタクトレンズを購入したときは守っていても、利用していくうちにおろそかにしてしまいがちなのが、石鹸による手洗いです。特に外出している時にコンタクトが外れてしまうと、つい手を洗うのをおろそかにしてレンズを入れ直すことが多いでしょう。
しかし、手や指は微生物がつきやすく繁殖しやすいところです。指先の汚れがレンズについて繁殖するケースは多いのです。
指でコンタクトレンズを触る前には石鹸でしっかり手洗いするよう心がけましょう。もし、外出している時に洗っていない手でレンズに触れてしまった時は、レンズを洗浄消毒が終わるまでは装着しないようにしてください。
2:レンズのこすり洗いを全くしていない
技術の進歩と共にコンタクトレンズの洗浄方法も進歩してきています。2種類の液体に浸けるタイプや、中には1種類の液体だけで大丈夫なものと、簡単にケアができるようになっています。
ですが、洗浄液に浸けるだけでは消毒効果は不完全であり、国民生活センターによるとレンズのこすり洗いを毎日おこなわないと殺菌はできないとのこと。
こすり洗いの方法はボシュロムをはじめとするメーカーのサイトで紹介されています。「洗浄液に浸ければ大丈夫」と安心せずに、きちんと洗うことが大切です。
3:レンズケースは使いっぱなし
コンタクトレンズの洗浄や保管、持ち歩きするためのレンズケースのメンテナンスや定期的な交換は大切ですが、レンズの手入れはしていてもケースの方は見落としがちです。
実はケースも雑菌が繁殖しやすいもの。毎日、洗浄して自然乾燥しないといけません。そして3カ月使ったら新しいケースに買い替えが必要です。
こすり洗いやケースの手入れなど、「えっ? こんなに面倒なの?」と思うかもしれません。消毒薬を使っているから大丈夫では、と思うかもしれないですね。けれど、コンタクトレンズは目に直接触れる物。感染してから治療するとなると大変ですし、視力への影響や痛みなどもあります。日ごろからのケアはしっかりおこないたいものです。