[ カテゴリー:ネット問題, 医療 ]

メディカルジャーナル 「子どものネット依存症」

ネット依存が強く疑われる中高生は推計52万人。夏休みは子どもがネットに触れる時間も増える。日本初のネット依存症専門外来の医師を迎えて親はどう対処すべきか聞く。

1.ネット依存症とは
子どもがインターネットに触れる機会が急増しています。それにともない、オンラインゲームやSNSなどを長時間やり続ける子が増えています。ネット依存症に関する医学的な基準やガイドラインはまだありませんが、国立病院機構久里浜医療センターの専門外来では、「ネットをやめられずコントロールできない」ことに加えて、「身体や心の健康に問題が生じている」または「家庭や学校で問題が生じている」のどちらかがある場合にネット依存症と考えます。2013年までは、高校生男子がパソコンやゲーム機でオンラインゲームに依存するケースが多かったのですが、最近は女の子がスマートフォンでSNSや動画サイトに依存するケースが増えています。
ネット依存は子どもにさまざまな悪影響を及ぼしますが、最も重要なことは「ネット依存は子どもの将来を狂わせる」ということです。学校の成績が下がるだけではなく、学校に行けなくなるケースも多く、卒業や進学ができなくなります。健康にも様々な悪影響を及ぼし、睡眠障害のほか、体力の低下、栄養不足、骨密度の低下などが起こります。

2.子どもをネット依存症から救うには
子どもをネット依存症から救うには、家族の対応が非常に重要です。まず、ネット機器を購入する前に、インターネットには多くの害があることをしっかり伝え、夜9時以降は使わないなどのルールをつくり、守れない場合は返してもらうと伝えましょう。すでに依存が疑われる子どもの場合は、まず、どれだけ使用時間を減らせるかを話し合い、使用時間を決めて、きちんと実践できているか、簡単でもいいので、毎日記録をつけるようにします。とても有効な方法としては、「サイクリングを始める」「一緒に料理をする」など、ネット以外の楽しい時間をみつけることです。こうした対策は、家族、特に父親と母親が同じ方向を目指すことが大切です。
家族だけで対応しきれない場合には、学校の先生やスクールカウンセラーに相談したり、ネット依存の診療を専門とした精神科を受診してください。各地域にある精神保健福祉センターに相談すると、専門の医療機関を紹介してもらうことができます。早めの対応が重要です。

☆詳しくは、きょうの健康テキスト9月号に掲載されます。
※2014年7月現在の情報です。

NHK「きょうの健康」2014年7月21日放送分

http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140721-h-001.html

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