思わず「え?これが詐欺サイトなの?」と言ってしまいそうなほど、“おしゃれ”に作り込まれた詐欺サイトが増えていることを、ご存知ですか?
詐欺犯罪の最近の傾向としては、手口も巧妙化していることに加え、季節によって需要のある商材を取り上げたサイトを立ち上げる傾向が強くなっていて、利用者には常に注意が必要です。
ひとめ見ただけでは、まるで専門店のサイトかと思ってしまうほどに、デザイン性も高く、商品の充実したネットショップの体裁を装った手口が目立ちます。
そこで今回は、実際にどのような詐欺サイトがあるのかをご紹介します。
■1:“ジューンブライドシーズン”に便乗した詐欺サイト
6月は結婚式シーズンでしたが、そのジューンブライド需要を狙ったウエディングドレスとパーティードレスの詐欺サイトが検知されたそうです。「高額なドレスを80%オフで販売」などの売り文句で呼び込み、詐欺行為を行う手口であったとのことです。
写真も多く使われ、取り扱い商品数が豊富で、いっけん普通のドレス販売サイトのように見えることから、まさか“詐欺サイト”だとは気付きにくい巧妙なデザインになっていました。
■2:“ワールドカップ”に便乗した詐欺サイト
ワールドカップの開催に合わせたかのように「出場国のユニフォームが購入できる!」といった売り文句で情報を盗み取るサイトが検知されました。
サイトはかなり作り込まれている印象で、犯罪者はこのような話題を集めるイベントなど流行に合わせて詐欺サイトを立ち上げる傾向が強く、注意が必要です。
■3:“入学シーズン”に便乗したフィッシング詐欺サイト
入学式が行われる時期には、子どもの入学の準備をする人を狙ったフィッシング詐欺サイトが検知されています。「格安でランドセルが購入できる」とうたい、情報を盗み取る手口の詐欺サイトでした。
ランドセルの写真が数多く掲載され、まるで専門店のネットサイトのように見える点で、詐欺サイトとは気付きにくい印象を与えるサイトでした。
このように“詐欺サイト”は、シーズンによって需要の高まる商材や話題性のあるイベントに関連した商材を取り上げたサイトが立ち上げられている傾向が強いので、利用者は常に注意が必要です。
■詐欺サイトによる被害
BBソフトサービスの発表したデータによると、2014年5月度の総検知数は84万182件にものぼり、そのうちの93.3%がワンクリック・不当請求詐欺サイトによる詐欺でした。
ショッピングサイトを利用する場合は、運営会社や支払い方法の確認などを怠らないようにしましょう。
少しでもおかしいかな? と感じたら「不用意にクリックしない」「掲載されている連絡先に問い合わせしてから購入する」「複雑にクリックさせるようなサイト、ファイルをダウンロードさせるサイトは使わない」などの基本的事項に改めて注意してください。
もし「なにかおかしい」と違和感を感じたら、国民生活センターや消費生活センターなどに相談するなどして、詐欺の被害を未然に防げるようにしましょう。
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