同じ「あぶら」なのに「オリーブオイルは体にいい」「マーガリンよりバターが体にいい」という話を耳にしたことがあると思います。そこにはどんな理由があるのでしょうか?
一般的に体にいいとされるのが不飽和脂肪酸の多い油。不飽和脂肪酸の一種、オレイン酸が豊富なオリーブオイルには、悪玉コレステロールを減らす働きがあります。ただし同じ不飽和脂肪酸でも、キャノーラ油やコーン油などに含まれるリノール酸は、過剰摂取が問題になっています。また、マーガリンは不飽和脂肪酸の多い植物油が原料ですが、製造過程で心臓疾患の原因とされるトランス脂肪酸が生成されるのが問題となっています。しかし、動物性脂肪でできたバターも中性脂肪を増加させ、生活習慣病の要因になるため、摂取量に気をつけなくてはなりません。どんな油も1gで9kcalと高カロリーなのは変わりません、「体にいい」と話題になっても過信は禁物です。
北嶋佳奈=監修
管理栄養士&フードコーディネーター。レシピ開発や栄養・ダイエットに関するコラム執筆、飲食店メニュー提案などで活躍中。ブログでは定期的にレシピも公開している。レシピ本『遅夜ごはん』(宝島社)が好評発売中。 http://ameblo.jp/kanagohan15/
富永玲奈(アート・サプライ)=取材・文
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております
http://news.goo.ne.jp/article/r25/life/r25-20140621-00036643.html