感染すると木などが枯れる「キウイフルーツかいよう病」の新型が、和歌山県内で初めて確認されていたことが6日、分かった。同病は5月に愛媛県内で初めて発生が報告された。収穫されたキウイフルーツを食べても人体に影響はないが、生産量が大幅に落ち込む可能性があり、和歌山県農業環境・鳥獣害対策室は「症状が確認されたら早急に連絡を」と、感染拡大防止へ注意を呼びかけている。
県によると、4月下旬ごろから紀北地域の3つのキウイ農園で、葉に斑点が出たり枝が枯れたりする症状が報告された。県農作物病害虫防除所などが調べたところ、キウイフルーツかいよう病の中でも感染力が強く枝を枯死させる「Psa3系統」であることが5月下旬に判明。感染した木を伐採し、拡大防止へ農薬を散布した。
同系統は、強風や雨、ハサミを使った作業などを通して感染。木が枯れたり、花が落ちたりして収穫量を大きく減少させ、海外では感染拡大により廃園に至るケースもあるという。
県によると、和歌山はキウイフルーツの生産量が全国3位で、平成24年には3270トンを出荷した。県担当者は「健全な苗を植え、薬剤を散布するなどして予防することが重要」と話している。
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