冬のソチ五輪でアスリートたちを支えたという頼もしい食材の1つに“アスパラガス”があります。疲労を回復させる栄養素が豊富に含まれるアスパラガスは、選手たちが力を発揮するのに一役買いました。ほかにも血圧を下げる「ルチン」や、滋養強壮効果の「サポニン」など、その潜在力が期待されるアスパラガスには医療や美容などさまざまな分野から注目が集まっています。また今、「ホワイト」や「紫」「極太」などさまざまな種類のアスパラガスも登場し、新しい色や風味を楽しみたいという人も増えてきています。今回の「あさイチ」では、そんなアスパラガスを楽しむためのノウハウを一挙に大公開。農家から一流シェフまで、アスパラガスにこだわる方たちに、食べやすい調理法から押さえておきたい保存法まで、教えていただきました。
■今が旬!不思議なアスパラガス・パワー
日本一の生産量を誇る北海道では、5月初旬からアスパラガスの収穫が始まります。
私たちが楽しむアスパラガスは、実は「若い芽」の部分です。おいしいアスパラガスを生み出す秘密は大きな「根」。アスパラガスは成長すると3メートルもの大きさになり、光合成で作った栄養を根に蓄え、秋になって葉が枯れても根は残り、春、その栄養を「若い芽」が成長する力にします。
そのアスパラガス、ドイツでは、古くから薬用として食されてきました。アスパラガスが持つ、不思議なパワーに注目していたからです。日本でも、ソチ五輪で、疲労回復効果に期待して、選手たちの食事に積極的に取り入れるなど、注目されてきています。また、北海道情報大学・教授の西平順さんは、栄養面からアプローチ。その結果、高血圧や糖尿病に効果がある可能性を指摘しました。代表的なのが、血圧低下効果。西平さんは、アスパラガスに多く含まれる「ルチン」という物質が作用したことによるのではないかと推測しています。その研究が発表されたあと、北海道では、さまざまな関連商品が販売されるほどになっています。
アスパラガス商品
・粉末
「北辰フーズ」
・アメ
「サンキット」
・麺、ラーメン
「米澤製麺所」
・かまぼこ
「かまくん本舗えびす食品」
■知らなきゃ損!魅惑の個性派アスパラガス
全国各地で作られている個性豊かなアスパラガスと、そのおいしい食べ方を紹介しました。
番組では極太・ホワイト・紫の3種類のおいしい調理のしかたを、箱根の老舗ホテル総料理長・村中伸吉さんに伺いました。北海道産の極太グリーンアスパラガスは、「ボイル」。繊細な味の長野産ホワイトアスパラガスは、「グリル」。糖分が多く、味の濃い、北海道や福島、長野などで作られている新品種・紫アスパラガスは「バター炒め」がオススメだそうです。
アスパラガスとその生産者
・北海道 極太
うちやま農園
・福島 あやむらさきエフ
「南会津ふるさと物産館」
・長野 超極太
「ふたつきファーム」
「アグリジャパン」
・香川 さぬきのめざめ
「坂田農園」
香川県農業協同組合
・佐賀 ミニ
「VEGE EUPHORIA」
※ご紹介したアスパラガスは、時期や気候よっては手に入らないものもあります。
※そのほか、取材させていただいた方々に関する個人情報については、一切お答えできません。
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。
NHK「あさイチ」2014年5月21日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20140521-a-001.html