春から初夏にかけては、いろいろな豆がおいしい季節。たんぱく質、ビタミン、ミネラル、炭水化物、脂質に加え食物繊維も豊富な栄養食品・豆の炊き込みごはんをご紹介。
1.栄養価が高く新鮮な 旬の豆を食べよう!
豆にはさまざまな種類があり、そら豆や小豆などの炭水化物が多いタイプと、大豆や落花生などの脂質が多いタイプがあります。どちらも優秀な健康食材で、たんぱく質や水溶性のビタミン、カルシウムなどのミネラル、食物繊維が多く含まれています。特にたんぱく質が豊富で、例えば、ゆで大豆約50gや、ゆで小豆約90gには、豚ロース約40gとほぼ同じ量のたんぱく質が含まれています。
そら豆やグリンピース、えんどう豆、絹さやは春から夏にかけてが旬です。今回は緑鮮やかなそら豆を使った料理をご紹介します。
●そら豆の炊き込みごはん
(1人分 エネルギー量343kcal/塩分量1.2g)
材料(4人分)/分量
・米 360mL(2合)
・ごぼう 65g
・こんにゃく 65g
・にんじん 65g
・だし(※) 320mL
・酒 大さじ2強
・うす口しょうゆ 大さじ1・1/2
●そら豆の翡翠(ひすい)煮
・そら豆(さやから出す) 120g
・酒 50mL
・塩 小さじ1/2
※本格的なだしのとり方
1Lの水に昆布10gを入れ、ふたをして冷蔵庫に一晩おく。昆布を取り出して火にかけ、沸騰したら弱火にし、削り節35gを加える。強火にして再び沸騰したら火を止め、こす。
☆作り方
(1)米をといでざるにあげ、30分程度おく。ごぼう、こんにゃくは5mm角程度のあられ状に切り、にんじんは一回り程度大きいあられ状に切る。
(2)だしに酒、みりん、うす口しょうゆを加えて合わせ地をつくる。
(3)二重ぶたの土鍋に(1)、(2)を入れて強火にかける。沸騰したら中火にして2分後に火を止め、余熱で約15分蒸らす(普通の土鍋を使う場合は、沸騰したら中火で5分間、弱火で15分間、蒸らし15分間)。
(4)「そら豆の翡翠煮」をつくる。さやをひねって豆を取りだし、豆のおなか側に爪を横に入れて皮をむく。鍋に分量外の水150mLと酒、塩、そら豆を入れ、紙タオルで落としぶたをして沸騰させる。沸騰したら弱火にして2分間ゆで、ざるにあげる。
(5)蒸らし上がったごはんに(4)を加え、軽く混ぜる。
●ずんだのクリーミーあえ
(1人分 エネルギー量90kcal/塩分量0.1g)
材料(4人分)/分量
そら豆(さやから出す) 80g
えび 2匹(50g)
しいたけ 小2枚(20g)
生麩(ふ) 45g
クリームチーズ 10g
マヨネーズ 10g
生クリーム 10g
酒 50mL
塩 小さじ1/2
☆作り方
(1)そら豆は分量外の水150mLと酒、塩を入れた鍋で翡翠煮(そら豆の炊き込みごはん つくり方(4)参照)にする。ポリ袋に入れて、粒が粗く残る程度にすりこ木などでつぶす。
(2)(1)のゆで汁に水を適量たし、しいたけをサッと下ゆでする。
(3)(2)のゆで汁でえびを下ゆでして殻をむき、1cm角程度の大きさに切る。
(4)8mm程度の厚さに切った生麩と(2)をフライパンで焼き、軽く焦げ目をつける。焼き上がったらそれぞれ一口大に切る。
(5)クリームチーズ、マヨネーズ、生クリームをボウルに入れてよく混ぜる。そこに(1)を加えてまんべんなく混ざったら、(3)と(4)を加えて軽く混ぜる。
レシピ作成:舘野 雄二朗(日本料理店 店主)
NHK「きょうの健康」2014年5月15日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140515-h-001.html