大手ドラッグストアチェーンのホームページ(HP)をまねた偽サイトが見つかり、厚生労働省が閉鎖させていたことが分かった。業界団体によると、大手チェーンの偽サイトが確認されたのは初めて。一般用医薬品のインターネット販売が6月12日に解禁されるが、同省は不正サイトに注意するよう呼びかけている。
偽サイトの被害に遭ったのは、関西を中心に327店舗を展開する「キリン堂」(大阪市)。同社や厚労省によると、偽サイトは同社HPとそっくりで、ネットを通じた商品購入に閲覧者を誘導していた。約160社が加盟する日本チェーンドラッグストア協会によると、加盟社の偽サイトが確認されたのは初めて。偽サイトには同協会が認定する「優良店」のロゴマークも張り付けられていた。
ただ、会社の所在地が石川県であることや、代金振込先の口座の名義が外国人のような名前であることが本物のサイトの表示と異なり、不審に思った閲覧者からの連絡で今月15日に発覚した。
厚労省は無許可販売業者と判断し、プロバイダーに要請して27日にサイトを閉鎖。キリン堂も商標を違法に使われたとして不正競争防止法違反容疑で大阪府警に被害届を出す方針だ。【桐野耕一】
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