生活者の意識・実態に関する調査を行っているトレンド総研は、このほど“夏の体調管理”に関する意識・実態調査の結果をまとめた。4月21~22日の間、20~40代の女性300人が回答した。
調査の結果、「夏は体の不調・変化が起きやすい」と87%が回答。また、具体的な症状として、96%が「夏バテ」を挙げたほか、「夏太り」(49%)、「夏痩せ」(38%)といった項目が並んだ。さらに、88%の女性が「冷えを感じる」と答え、夏は暑さ対策だけでなく冷え対策の必要性を感じている女性が多いとわかった。
また、夏の体調管理の対策として、97%が「食事に気をつけることが重要」と回答。具体的に83%が「体によい“菌”が含まれた食品を摂取するように意識している」とし、その例として「ヨーグルト」(78%)、「納豆」(64%)、「きのこ」(51%)などが上位を占めた。
こうした中、2012年頃から女性を中心に“菌活鍋”が注目を集めているという。菌を含む食材である「きのこ(菌類)」、「ヨーグルト・キムチ(乳酸菌)」、「納豆(納豆菌)」、「味噌・塩麹(麹菌)」など、体によい“菌”が含まれた食品を使った鍋メニューで、夏特有の体調不良に対して効果があるとして注目されている。今回調査に答えた女性も78%が「菌活鍋を食べてみたい」と答えている。
テレビや雑誌などで健康と栄養に関するアドバイスやレシピの提案などを行い活躍中の医学博士・管理栄養士の本多京子氏によると、夏の健康管理で注意すべき“三大体調リスク”と言えるのは、暑さと冷えがきっかけとなって起こる「自律神経失調型夏バテ」、大量に汗をかくことで胃の消化力が低下して食欲不振になる「夏痩せ」、暑さのストレスを解消するために、食べ過ぎでカロリーオーバーになってしまう「夏太り」の3つ。これらを解消し、夏場の健康維持には“菌活”有効とのこと。きのこや味噌、塩麹、酢など体にとって有効性の高い菌が含まれる食べ物を積極的に摂ることを推奨している。
また、こうした食材を摂る上でも菌活鍋は非常にオススメだという。きのこ、味噌、お酢などの鍋と相性の良い菌活食材を活用することで、おいしさとともに健康効果が期待でき、アレンジがききやすいという意味でも鍋メニューは冬だけでなく夏にも適していると説明する。一方、飲食店でも菌活鍋を夏のメニューとして6月以降取り入れる動きも見られるとのこと。
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